日別アーカイブ: 2018-02-07

虚礼と実礼

真心と下心

心がこもってない形ばかりの礼儀を虚礼といいます。一方、相手に対する敬意がこもった礼を実礼と呼びたいです。その他、心にもいろいろあるようです。ある4コマ漫画で『真心を込めてお歳暮』を先頭の一文字に紙を貼り『下心を込めてお歳暮』という作品を見たことがあります。クリックボタンを押すとめくり効果でキャッチコピーが変化します。

 ©TacM,2018 Ver0.01
名言・迷言・格言・至言

 

『虚礼廃止』という掛け声を鵜呑みにして、面倒くさいことを避けたがります。定年退職すると届く年賀状が激減すると言われます。

減少率で人望度を推し量ることができます。人は損得勘定で動く動物です。

歳を重ねるほど付き合いは減るので本当はお金のかからない手間を惜しんではならないのですが、多く(小人)はそこを端折ってしまいます。大人物になる人とここが違うのでしょうか。

プレゼントや贈答

お世話になった方への贈答は難しいです。高価な贈り物はなにがしかのもくろみが込められています。上司や担任の先生への贈り物など邪心がないとは言い切れません。
お世話になったお礼ならば、成績や進路に影響を与えることができませんが、卒業後がいいと言われています。感謝は見返りを求めるものではありません。定かではありませんが六年間で一度、三年後に一度贈ったような記憶があります。

大昔は病院にかかるにも菓子折りなどを持っていきました。景品の多寡で診療に差をつけることは民主化とはかけ離れている行為であり、今ではプレゼント合戦はなくなったようです。

お金が余って使い道がないときは、退院後、落ち着いた時期にお礼したり行政機関に寄付するといいでしょう。

季節の挨拶

お中元、お歳暮、暑中見舞い、年賀状などの季節の挨拶は本来、虚礼とは無関係だったことでしょう。

日ごろ余裕がなく年に1~2回の挨拶で親交を継続する手段が時節のお礼であったことでしょう。それが過熱してあらぬ方向に変わっていきました。

62円、82円で年2回ほどの挨拶は日本古来の『歳時記のある暮らし』、『和みの暮らし』の一つといえましょう。費やす金額が100円にも満たないのだから虚礼からは程遠いのではないでしょうか。