日別アーカイブ: 2021-11-13

ふるさとによせて

時空と空間を超えて故郷を想う

啄木の句「もじの素」から引用

室生犀星や石川啄木をはじめとして歴史から色あせることのない評価をされている人物は自分の故郷について複雑な想いを感じた人が多いようです。

それらの人々にとって、ふるさとはいつでも受け入られる安堵できる場所・母の懐のような優しい場所とは必ずしも限りません。

ふるさとから追われるようにして都・中央をめざし、青雲の志を貫いてやがてふるさとへ回帰できる人はまれだったでしょう。

力を付けた者にはかつては背を向けていた人々も集まってきます。だからといって故郷に自分で錦を飾るのは顰蹙(ひんしゅく)ものです。

周りから盛り立てられ利用価値が出るまで待てる人は少ないです。人の評価はコロッと変わります。ほとんどは待ちきれないのが現状でしょう。