地名人名の不思議

駅員も悩む

旅をすると非日常の体験をすることがあります。そのなかで地名の読み方で困ることがあります。

一度、旅先で大地震に出会い、行き先変更を余儀なくされ、特急券等の再発行を申し込んだところ、駅員が難読駅名を読めず済まなそうな顔で依頼者に教えてもらっている光景を見かけたことがありました。

漢字のひとつずつを変換して駅名を漢字で表現する変換方式をサポートしていない発券システムだったのでしょうか。及位(のぞき)ならば、及第を表示させ一文字戻して消去し、次に位置を出し直前の字を消して及位を表示させます。

読み方が分からなくても最低限の業務をこなすことができそうです。切符の地名に指を指してこれで問題ないでしょうかと念を押しましょう。

地名や人名の読み方

地名や人名の読み方は難しいものです。当て字、訛り、こじつけ、頓知などで通常の読み方でないものが数多くあります。同じ漢字でも読み方が異なることもあり、暗記するほかないようです。

名字としての水上の読み方はおおむね2通り考えられます。みなかみみずかみでしょう。東海林は全国的に、しょうじの読み方が多いようですがとうかいりんと素直に呼ぶ地方もあります。小中学校は狭い地区から集まりますが、高校になると広範囲です。すると同じクラスに両方混在し混乱することがあります。

振り仮名について

振り仮名は漢字の読み方を限定するものです。縦書きならば多くは漢字の横に小さめのひらがなで振ります。和泉という名字に振る場合、2文字でいずみと均等割り付けになるでしょう。

HTMLは英語圏の人々が先行して決めたものでしょうか、振り仮名の規約はまだのようです。例において、鬼首、馬鹿、廻り道は小刻みに振り仮名を振ります。その他では全体に均等割り付けします。

名前の漢字

名前に用いる漢字も一つの読みに何種類も存在します。

高橋、髙橋や渡辺、渡邊、渡邉、斉藤、斎藤、齋藤と多彩です。高橋、渡辺、斉藤で勘弁してもらうことがあります。

縦書きによる振り仮名

HTMLでは縦書きのAPIが公開されており、一字ずつあるいは全体に均等割りで難読字に振り仮名を付けることができます。それを以下に挙げます。鬼首、及位、馬鹿のわずかな違いを見逃さないでください。

和寒わっさむ
えぶり
おにこうべ
及位のぞき
石動いするぎ
一口いもあらい
穴太あのう
放出はなてん
特牛こっとい
凹清水へこしみず
文殊四郎もんじゅしろう
恋中こいなか
ちかき
つなし
先生せんじょう
夫婦岩みょうといわ
一本槍いっぽんやり
鹿しか
まわみち
勘解由小路かでのこうじ
難読地名 難読苗字 ©TacM,2018 Ver0.01

おわりに

『NHK 人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!』は楽しめる番組です。名前にまつわるエピソードは限りなく存在します。

相撲の関取に正代(しょうだい)がいますが正代(まさよ)さんという女性も大勢おります。まさよさんが正代家に嫁いだら正代正代となりややこしいと考えていましたが正代の実家で実際にある話のようです。

上例は姓名がまったく同じ漢字でしたが、姓名で同じ発音の人名が存在します。馳錠さんが城花子さんと恋をしてお婿さんに入ったら城錠(じょうじょう)になります。フルネームの問い合わせに「上の名前はわかりましたので下の名前をお願いします」と言われそうです。

もうひとつおまけに、先生(せんじょう)さんの職業が教師ならば先生先生になります。

旅と地名、人名について、感想を記しました。

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