栄枯盛衰2

食事処

人口の多いところでは、食事提供の専門店が繁盛しています。中でも都市部ではラーメン店が多いです。地方では峠の一軒家の食事処と言えば、日本そばです。ラーメン店は少なく、いまでは差別用語ととられかねない支那そばという呼び名を使っているお店もあるようです。

大都市では店がひしめいている激戦区や大手レストラン等との競争も熾烈を極めます。

細い麺が特徴で店主が一人で切り盛りしている一味違うラーメン店に通い始めた頃、居酒屋チェーン店が道向かいにできて、昼食客を採算度外視で誘導するためにチラシ配りを始めました。客が激減してラーメン店は廃業のやむなきに至りました。

小船が大きな波に飲みこまれた例です。

波及効果

かつて、青梅マラソンが長距離の登竜門として人気を博していました。国際大会ではないのに高い知名度に支えられていたようです。ところが同じ時期に東京マラソンが新設され、青梅マラソンは著しく地盤沈下しました。

人や物の評価は相対的です。毒舌で有名なラジオ中心の人気司会者は、気の利いた言葉を発する客に対して「俺より目立つことを言ってら」とわめき立てます。似たようなことで、庶民的な家並みに豪邸ができると周りがくすみます。

世の中、割り切れないことが多いです。難題や危機は自衛することで避けられることもあれば、何百年に一度と言われるような大災害や隕石の落下などは避けることが難しいです。

そのために逃げるが勝ちという諺があります。ただ、いつも逃げてばかりいると信用をなくします。「やる時はやる」という気概を示さないと誰もついてこなくなります。

俯瞰する

いつの世も栄枯盛衰はついて回るものであり、衰退は怠慢だけで起きるものではありませんが、時代の流れを読み切れなかったというそしりは受け止めなければならないでしょう。

長くやっていると、逆風が吹いてきたと思っていたら追い風が吹いてウハウハしたこともありました。如何にして逆境を切り抜けるかです。特効薬があったら教えてほしいものです。

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