『軍師の境遇』黒田官兵衛の前半生

松本清張作《軍師の境遇》を読む機会に恵まれました。黒田官兵衛のちの如水の前半生如水黒田を描いた小説です。清張といえばゼロの焦点に代表される現代小説家ですが時代小説も発表しています。

今年のNHK大河ドラマの軍師官兵衛は天下取りに関わりましたが、覇者ではないので知名度は高いとは言えません。

裏切りを疑われ差し出した人質、官兵衛の息子・松寿丸を竹中半兵衛が主命に逆らって助けるくだり、囚われの身から解放され再び表舞台に立ったとき、優柔不断な旧主小寺政職を恨むことなく姫君の力になったり人間性あふれる展開には感動です。

官兵衛は尋常では考えられない軍略を次々に提唱して秀吉の天下取りを実現します。軍師や参謀として山中鹿介竹中半兵衛山本勘助、島左近、直江兼続もいますが、官兵衛にもっともシンパシーを感じます。 軍師の境遇は雑誌「高校コース」にわかりやすく執筆されたものです。「戦わずして勝つ」をテーマにしていると考えられます。

『軍師の境遇』のレビュー
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【タイトル】
軍師の境遇

【著者】
松本清張

【出版社】
河出文庫

【本の価格】
620+税

【概要】
今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の前半生を描いたもの

【書評】
大国に挟まれた弱小国の家老から出発して秀吉の軍師に従事し、同業者の先輩・竹中半兵衛からの薫陶を受けて天下取りを成し遂げる様は、男冥利につきるところでしょうか。

【おもしろ度】
☆☆☆☆

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