ことば遊びと回文

回文とは上から読んでも下から読んでも同じ読み方になる文を指します。読点(、)の存在は無視し、濁音、半濁音と清音の違いはないものとみなします。啄木鳥(キツツキ)新聞紙(しんぶんし)などの単語から長文の和歌まで数多くの回文が知られています。

関係ない喧嘩

道具、用具、教材などを必要とする趣味やスポーツでは準備するための費用の額によって普及度が異なると言われています。世界的に野球よりサッカーが普及しているのは、用具の購入費の違いにあることが通説になっています。

日本のことば遊びその点、ことば遊びはお金がかかりません。それにも拘わらず、連歌などのことば遊びは往時の上流階級が中心でした。

大衆は文字を覚える機会が少ないことに加え、生産のために費やす時間よりも趣味に費やす時間が極端に少なかったからと思われます。

市井の人々は、多方面の知識を必要としない語呂合わせ、駄洒落、略語を含めた威勢の良さで生活したことでしょう。

その他、落語の演目に取り上げられている山号寺号(さんごうじごう)ということば遊びがあります。日本の寺院は正式には山号寺号院号で呼ばれますが、院号は省略されることが多いです。

成田山明王院神護新勝寺は成田山新勝寺、徳川家の菩提寺のひとつである上野の東叡山寛永寺円頓院は東叡山寛永寺と呼ばれています。

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山号寺号山号寺号のことば遊びは例のように〇〇さん〇〇じを出し合って知的な遊びをすることです。最後のエンヤドットは斉太郎節の掛け声ではエンヤトットですが、mailyyy@xxx.ne.jpなどの「.」をドットということに掛けています。

栃木県萬蔵山(まんぞうさん)U字工事
応援者ぎょうさん都大路(みやこおおじ)
呼ばれて久しおばさんもう六十路(むそじ)
世界遺産中尊寺一目散隋徳寺
高齢出産一大事
飲み過ぎ炭酸肥満児
おやつたくさん午後3時
中井貴一おやじさん佐田啓二
月山、羽黒山、湯殿山は出羽路
管理杜撰ホームページ
物見遊山マウント富士君田山松岩寺
男はつらいよ寅さん山田洋次 
愛燦燦、美空ひばりを忘れまじ
高倉健さん快男児
木村庄之助・式守伊之助さん立行司
和尚さん庭掃除
自画自賛、自らを恃む気持ち、矜持(きょうじ)
商売破産、苦い味
古今和歌集編纂、三十一文字(みそひともじ)
人物デッサン、アーチストのメッセージ
21珊珊(さんさん)、きらきらと輝く様は夕暮れの虹
22エンヤドットさん松島・瑞巌寺

最後に和歌の回文に触れてみます。

永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな長き世-1

上の歌は室町時代に編纂された通俗辞書『運歩色葉集』(著者未詳。1548年に成立)が有力な出典先とされる回文和歌です。

冒頭に示した濁音と清音に関する法則を適用します。

解釈は数通りありますが音感からしてめでたい、穏やかな雰囲気が感じられます。

時間が取れたときには回文に触れてみましょう。

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