ものづくりの信頼性

悠久の流れの一コマ

何か事件が起きるといつも語り継がれます。最近、大組織の不祥事が立て続けに表に現れ右往左往の様子が見られ、ものづくりへの信頼が揺らいでいます。

規制緩和、新興国の追い上げ、法の厳正運用化など様々な要因が考えられますが、ひた隠しにしていたものが一気に噴き出したとも取られます。

ブログタイトルにものづくりと銘打っていることから日頃の思いを記録に残したいと思います。

潮の変わり目

ここ150年ほど、ひたすら先進国を見習い、近代化を進めて先進国の仲間入りを果たしましたが、その先進諸国にも様々な問題が噴出しています。潮の変わり目に一斉に突入したのでしょうか。

電気、車、鉄鋼産業、報道機関で次から次へと法令違反が明るみになっています。これはまさに最近、起きた現象ではなく明るみになったという表現がぴったりです。

以前はなあなあ、どんぶり勘定で許されていたものが本来の姿に戻りつつあるといってもよいでしょう。

組織は上意下達(じょういかたつ)がほとんどで上位・上層の命令が絶対視されています。ピラミッド型組織は、三権分立が民主主義の根幹である三すくみの権力構造でなく、一方的です。創業者や先進者の強固な意志に貫かれた政策でなければ国際競争に勝てないのでしょう。

株主総会、第三者機関があるではないかといいますが、傀儡的な形だけの存在がほとんどです。

歴史を振り返る

過去には大きな業績を残した人が大勢います。部下には極めて非情であった信長やより血の濃い後継者を守るために、一時は頼りにした薄くなった縁者をことごとく排斥した秀吉などが語られますが、やり遂げた業績からすれば、それらの悪行は大したことではないと評価する人もいます。

それに較べ、実力相応にあるいは幸運にも名のある会社の指導者になった選ばれし人々には私利私欲はないのだろうか。金品が動くと問題にされますが、邪まな考えで組織を私化した場合の評価はグレーです。先の2偉人とは比較できないほどの不行状もあると思われます。

時節到来

風通しの悪い組織はなかなか改まりません。改革をしようとしても柵(しがらみ)でにっちもさっちもいきません。自分の人間関係、親、親類にまで及びそうです。

藤沢周平の時代小説に『嗅足組(かぎあしぐみ)』という藩主直属の秘密集団があり、突如、藩の権力を私化した不埒ものを拘束するシーンが多く出てきます。

長年、先輩がやってきたことを踏襲しただけなのに、突然、逮捕されることが出て来るかも知れません。

ドラマにもなりましたが、刑務所で印刷した大学入試用紙をバレーボールに入れて塀の外に持ち出した事件がありました。また、かつて社内資格を採るとき、あるいは縁故が幅をきかす就職に便宜を図ったときに金銭が動くという話を耳にしたことがあります。

茶菓子代ならば許される範囲でしょうが個人レベルで何十万円という金銭の授受はいつ、嗅足組に踏み込まれてもおかしくありません。OKからNGの境目がいつ変更になるかは神のみぞ知るです。

飛行機が強硬着陸するのは危険ですが、知恵を絞って平穏な軟着陸が望まれます。江戸時代の幕藩体制をいつまで温存するのかという声が聞こえてきます。時代に乗り損ねた制度は徐々に消え去る運命でしょう。

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