《奥の細道》街道をゆく

概要

旅行、俳句、和歌に愛着を持つ人々にとって、松尾芭蕉により著された奥の細道は特別な存在です。時空を超えて親しまれる奥の細道を最新のITを駆使して別の角度から紐解いてみようと思います。

江戸元禄初期(元禄2年3月27日)、松尾芭蕉は門人の曾良とともに奥の細道を巡るために、深川の採荼庵(さいとあん)を旅立ちました。ウェブサイトには数多くの芭蕉に関わる研究があふれています。

H1-H4深川

ここでは文学的な領域に踏み込むことは避け、Google Street Viewを利用しながら江戸時代に徒歩で巡った約600里(2400Km)を車で走ってみましょう。

折り返しの重なりを含めて69ヶ所を巡ります。グーグルマップの左側に表示される動画風景は現代のものですが、新しい発見があればうれしい限りです。

インターネット上で各地を訪問するには、利用方法などをマスターされ、記事の最後に示した《奥の細道》街道をゆくでお楽しみください。

利用方法をお読みいただく前に用語などの周辺情報について説明します。

グーグルストリートビューとHyperlapse

ストリートビュー撮影車グーグルストリートビューはGoogle マップおよびGoogle Earth上で利用できる街路近辺の風景を閲覧できるサービスです。

世界各地の大都市圏を図のような車載カメラで道路沿いの風景を撮影し、グーグルマップに連動して表示するものです。

2007年にアメリカで始まり、2008年ごろに日本でもサービスが開始されました。最近では日本の主要都市をほぼ、カバーしている模様です。

スキーで撮影乗用車での撮影が困難な場合には三輪自転車そり(橇、雪舟)、スキーを使うこともあるようです。

グーグルストリートビューは一日の参照回数に制限があるものの、無料で利用できます。商用利用のはち切れそうで猛烈な使い方でなければ問題ありません。

Hyperlapse(ハイパーラプス、早送り)とは、カメラで撮影した動画を数倍速のコマ落とし動画に作り直したり、一定間隔で撮影した写真をつなぎあわせて切れ目なく高速表示可能にした映像を指します。

《奥の細道》街道をゆく利用方法

奥の細道の出発地は江戸深川で終着地は大垣です。使い方の原則は、走行と前進を交互にクリックします。走行をクリックすれば、現在地から訪問地までGoogle Street Viewで動画風に沿道の風景が表示されます。

前進・走行前進のクリックで前方に進み、訪問地名が現在地名に繰り上がります。

工程図において現在地はで表示されます。後退では逆進します。

順めぐりの訪問地を一気に進めたり、後戻りするには多くの場合、小さなをクリックして次の出発点を決定しますが、折り返し点から戻って往路と復路がある部分については、次に示す操作を追加します。

一ノ関、尾花沢、羽黒山、月山、酒田、吹浦、直江津、吉崎、敦賀について、通常の順路方向に進む場合はクリックするだけですが、復路として進む場合はSHIFTキーを押しながらクリックします。 一ノ関を例にすると、一ノ関から平泉に進む場合は単にクリックします。

OkuhosoMap

一ノ関から岩出山に進む場合はSHIFTキーを押しながら一ノ関をクリックします。分岐点のみならず、月山、吹浦のような往路と復路に掛かる地点も同様の操作をします。 現在地と訪問地の右に表示される地名で十分な設定かどうかを確認します。

FPSの設定

fps(frame per second)とは、動画のなめらかさを表す指標で、画像を1秒間に何回書き換えているかを表したものです。この値が大きいほど滑らかな画像になりますが、コンピュータの処理能力が追いつかずチラツキが発生します。

小さな値ではチラツキはなくなりますが、カクカクとした角ばった表示になります。どの値が最適かは撮影方法にもよります。撮影車のスピード、光景変化の多い少ないなどにも影響すると考えます。

FPS

ここでは、1~512まで10段階に変更することができます。暗黙地は2です。変更するには走行キーをクリックする前に、1~0キーを押します。効果は終了まで継続されます。Google Maps Streetview PlayerにおけるFasterやSlowerによるFPSの変更は引き継がれませんが、再設定ができます。

Google Maps Streetview Playerの操作法

走行をクリックするとGoogle Maps Streetview Playerページにジャンプして現在地から訪問地までストリートビューがスタートし、グーグルマップ上にA点からB点に向かって、黒丸付きバルーンが移動します。

虎ノ門ヒルズ森タワー

ここでは、+と-ボタンで地図を拡大・縮小できます。Pause/Playボタンで一時停止/再開、Faster,Slowerでは動画の表示速度を速く、遅くできます。Downloadボタンを押下することにより、動画をダウンロードすることも可能です。

×ボタンをクリックして呼び出し元のページに戻って、次の訪問地を訪ねることができます。

考察

奥の細道の主要訪問地を車でたどってみました。走行行程は芭蕉が歩いた地点を忠実になぞることはできませんでした。グーグルストリートビューで公開されている箇所に限られるからです。月山や湯殿山などについては、車でたどりつける麓までです。

芭蕉と曾良また、江戸中期の旅人は復路は往路と多少ことなる道を通ったかも知れませんが、グーグル探検隊が車で撮影した道路をひたすら走行しています。

Hyperlapseによる早送りをもってしても、「平成版奥の細道」の旅の全工程を閲覧するには忍耐を要します。今回の試みにはどのような意味があるかは、まだ未定です。

市内マラソン大会箱根駅伝競走の資料に使えるかも知れません。また、修学旅行1000kmバイク一人旅のアルバムに花を添えることもできるでしょう。

このような作品を開発するには、操作性、見やすさなどを考慮しなければならず、辛抱強さを必要とします。その上、多くのサイトをありがたく参照させていただいていますが、その分、相手のスペックに合わせることが大切であり、考えているよりは難解です。

StreetViewPlayer資料を参照するに当たり、一部に疑問点があるにしても、全体を参照すべきという教えがあります。

奥の細道全工程図には誤植(ワープロの変換ミス)のように見受けられる点が一箇所ありましたが、意訳してそのまま参照させていただきました。

多くの先達の方々に感謝申し上げます。

将来の目標

参照資料に掲げたGoogle Maps Streetview Playerを参照しながら各地を訪問しています。怖い話で語りましたが、他人のシステムにただ乗りして構築された作品は頑丈とはいえません。

黒磯-那須

Google MapのAPIとHyperlapseの技術資料(英語版)は無料公開されています。先人の功績に感謝しながら独自システムの開発が今後の目標です。

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オンライン旅しおり
グーグルストリートビューとハイパーラプス
HYPERLAPSE

参照資料

グーグルマップ&グーグルストリートビュー
Google Maps Streetview Player
奥の細道全工程図

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