旅の魅力

縦書きを少し進化

「旅は玄関を出たところから始まる」とある人は語りました。旅という言葉は旅行とは少し違って、人生を引きずっていたり、なにか哲学めいた響きがあります。このページの最後尾に動的な表現を用意しています。

ここしばらく、縦書きを追いかけていました。かつて、音声を主題にした松尾芭蕉の奥の細道「序文」朗読を載せたことがありました。不朽の名作である「奥の細道」の序文は、旅立つにあたって、芭蕉の気持ちや考えを示したものです。このたび、縦書きの使い方がマスターできたので、朗読に同期しながら縦書きに表示される序文に挑戦しました。

縦書き用法

縦書きは4つの項目を表示し、①、②並びに③、④は時間差と重ね書きをすることで2つの領域に区切られます。

①「奥の細道」序文のタイトルを冒頭に表示
②「奥の細道」序文を時間で区切って、紙芝居の画面切り替えのように表示
③現代語訳のタイトルを透かしタイトルで表示
④現代語訳を主たる表示にする

 

奥の細道「序文」

松尾芭蕉『奥の細道序文』を表示・朗読します
©TacM,2017 Ver0.01
月日は永遠に旅を続ける旅人であり、来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人である。船頭として船の上に生涯を浮かべ、馬子として馬のくつわを引いて老いを迎える者は、毎日旅をして旅をすみかとしている。古人の中には旅の途中で命を無くした風流人が多くいる。私もいつの年からか、ちぎれ雲が風に吹かれて漂うように誘惑されて、旅に出て歩きたい気持ちが我慢できず、海や浜辺をさすらい、去年の秋、隅田川の畔を破れ小屋において蜘蛛の巣を取り払って暮らしているうちに、次第にその年も暮れ、春になり霞(かすみ)が立ち込める空を見るにつけても、あの名高い白河の関を越えようと、人の心をそわそわさせる神が取り付いて私の心を狂わせ、道祖神が招くような気がして取るものも手につかない。旅行着の破れ目を直し、笠の紐(ひも)を付け替えて、足に灸をすえると、あの有名な松島の月の美しさが真っ先に気にかかって、住んでいる家は他人に売り、杉風の別宅に引越しする時に、句を詠んだ。「草の戸も」の句を発句とする連句の初めの8句を草庵の柱に掛けておく。
現代語訳

 

 

コメントを残す

下記項目は必須ですがメールアドレスは公開されません。名前はニックネームをお使いください。

CAPTCHA