アプリづくりの準備

・アプリづくりの初歩の初歩

アプリ開発について、初歩者でも開発環境を整えれば、サンプルコードを基準に動作までこぎつけられることを複数回にわたって公開してきました。今回は、開発環境を整える以前のお話です。園芸や工作はあまり得意ではありません。事を進めるにあたってシステム開発者として長年携わってきたソフトウェア開発に的を絞ります。具体的には、アンドロイドアプリを開発する手順について話を進めます。

1)予備知識を吸収する

風呂の椅子を作る場合、市販品や日曜大工クラブの作品を見たりします。木材、釘、金づちや道具袋の予備知識を吸収します。アンドロイドアプリを開発するにはどのような準備をすればよいか、予算はいくらかかるかに興味が絞られます。ANDROIDアプリはスマホやタブレットPCで動作するので実機があれば良いのだが、スマートフォンの実行をPC上で代行してくれるエミュレータがあり、とりあえずWindowsパソコン(PC)があれば十分です。OSはWindows7か8が望ましいです。WindowsXPでも問題ありませんが、新しいプラグインツールは古いOSになじまなくなっています。スマホのように自らのシステム開発環境を整えることができない場合、他の機器でシステム開発することをクロス開発と言います。セルフ開発の用語はほとんど使われません。

コンピュータミシンの場合も同様でパソコン上でソフトウェアを開発し、右図のようなROMに焼き付けてミシンに実装します。スマホではWindowsパソコンで開発したプログラムコードをUSBケーブルやLANを使って転送して実装します。上でプラグインという用語がすでに使われているようにパソコンをシステム開発ツールの要として利用するので、一般のパソコン利用者よりもパソコンに精通することが大切です。 予備知識としてクロス開発のほか、コンパイル、ビルド、機械語、高級言語、JAVA、プログラム、ライブラリなどの用語について理解されることが望ましいといえます。

・なぜアンドロイドなのか

スマートフォンにはiOS(アップル)とAndroid(Google)の2大OSがあります。アップル社のiOSが先行していましたが最近はAndroidが追い上げています。どちらを採用するかは好みもありますが、伸びしろが見込める後者を選びました。MaccintosshとIBM PCの時に似ているのですが、規格や回路図を公開したIBM PCが世界標準機となったことは広く知られています。iPHONE用ツールは有償ですが、アンドロイド系は開発ツールや規格などを無料で公開しており新規参入障壁は高くありません。OS別にビジネスモデルを比較を参照。

2)道具を準備する

ものを作るには道具を揃えなければなりません。霊長類で道具を使うのは人間だけと言われていましたが、チンパンジーがくぼみのある石にくるみを置いて石で割っている映像を放映していましたので、定説は覆されたのでしょう。アプリを開発するための道具は、テキストエディタ、コンパイラ、ライブラリ、デバッガ、エミュレータなどです。これらは統合開発ソフトなどとひとくくりにして呼ばれることがあります。かなり前はこれらのツールは数十万円する高価なものであり、開発を生業にする技術者しか目にすることができませんでした。現在は、すべてが無料で手に入れることができ、多くの人々がアプリケーション開発に参加できるようになりました。

アンドロイドアプリ開発に要する道具についてはこれまで何度も語っていますので、そちら(Androidアプリ開発環境構築、再び)を参照してください。

3)先人の作品を探求する

赤ん坊は親の真似をして知識を深めていきます。芸術も大御所の作品から多くの基礎を学びます。文化が進むほど学問は体系づけられてきました。昔は著作権を尊重する風土になく、秘密主義で先人のワザは簡単に伝承されませんでした。ごく限られた人に秘伝書が与えられノウハウが伝えられました。

今は、先達者の高度技術に触れることができます。先達の作品を鑑賞、解析、分析することによって自己の血肉にします。では鑑賞力、解析力を養うにはどうするのかということになりますが、まずは優れた技術に触れることから始まります。

4)先人の作品を模倣して作る

インターネットの普及で、有益なサンプル作品を目にすることができます。その多くは無料であり、営利目的に利用しなれば自由に使うことができます。どれが有用であるかの眼力が必要ですが徐々に目は肥えてきます。そして先人の作品そっくりに模倣して作ってみます。絵画においても大家の作品を眺めて模写することから始まります。

5)オリジナル作品を開発する

アプリ開発においても多くの先達者が、書籍やブログを通して優れた作品を発表しており、それらを手にして同様の結果が得られたのちに、まず簡単なオリジナル作品を開発してみましょう。Hello Worldを表示するものでも構いません。簡単なものを数多く手の内に入れ引き出しの中が満杯になるように頑張りましょう。 技量が向上し引き出しにものが溢れ出したら、高度な機能を有するアプリケーション開発に挑戦しましょう。

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