AI将棋事始め

駒画像を作る

将棋盤新かやセット、shogi.wdy.jp より

AI将棋対戦ソフトを作るには先ず、駒と盤の画像を作ることから始まります。将棋盤は木目の壁紙が入手できます。

だいたいはフリー素材になっているので、それに筋用の線と段用の線を上書きして81個の桝目を作れば、割と簡単に作成できます。

画像編集ソフト(ペイントやpaint.netなど)で手作りも可能ですが、将棋盤作成ソフトを一つ作っておくと、雰囲気にあった盤を何種類と用意することができます。これに対し、駒画像作成は一筋縄にはいきません。

駒は漢字で区別されるうえ、大きさや厚みが種類によって異なっています。画像は平面であり、厚みは考慮しないことにします。駒数は先手、後手が20枚ずつ盤上に決められた位置に据え置かれて開始しますが、駒の種類は8種ありその中の金、王を除いた6種の駒の裏に文字が記載されています。

歩、香、桂、銀、飛、角の6種は相手の陣地に入ると裏返って機能を大きくすることができます。この行為を成ると言います。成ると銀、桂馬、香、歩は元の機能が失われて金の機能に変身しますが、飛、角は金に相当する機能が追加されるので絶大な強さの駒に大変身です。敵陣に入っても成らずを選択できます。成るを選んだ場合、元に戻ることができなくなります。

この他、王(おう)と対等の駒に玉(ぎょく)が用意されているものがほとんどです。上位者や年長者が王を、後輩や若年者が玉を持つことが習慣になっています。よって、30種の画像を用意します。

ニ歩の禁止、進みどころのないところに駒を打てないなど細かな将棋のルールは入門書に譲ることにしてここでは駒の種類を把握するに留めます。

成金の語源

新潮選書より

にわか金持ちを成金(なりきん)と言って、口さがない連中が成功者に投げつける言葉の定番です。

妬み、やっかみでの発言と思われますが、が敵陣に突入して大出世し「(と金)」になると、たとえば年収にたとえると歩に較べ16倍相当になるのだから複雑な心境になるのもやむを得ないところでしょう。

仮に年収400万円でつつましく暮らしているのに、突如、知り合いが6400万円の暮らしをし始めたら穏やかにはいられないでしょう。

駒は売買するように交換できますが、売るときはの値打ちがあったのに交換した相手はの価値しかないのだから、忌ま忌ましいことこの上ないという感じです。高段者はと金で金や銀と交換して有利を拡大します。

駒画像作成JavaScriptプログラムコード

以下に、駒の名前として名付けたを含めて32種の駒画像を示します。時間不足でブラウザChromeのみの動作確認になりました。ブラウザも発展途上にあり、マルチブラウザに完璧に対応することは不可能かと存じます。ご不満の方は公開されたソースコードを基に改良を加えてください。五段目には開始画面には異質ですが参考として成り駒を表示しました。

将棋開始画面を作る ©TacM,2018 Ver0.02

動作はGoogle Chrome バージョン71.0.3578.80で確認されました。

さいごに

このたびの駒画像は形が縦長の長方形で、5角形ではありません。また、影を付けることはできませんでしたが、徐々に改良できるでしょう。

htmlで作ったイメージを画像に変換するAPIはhtml2canvas.min.jsを利用しましたが、なぜかサイズが暗黙の裡に1.25(1/0.8)倍に拡大されます。この大きさを自由に指定できないかを解明中です。

ブラウザはリリース元、バージョンごとに微妙な違いがあります。また、表示デバイスのサイズの違いにより期待した動作にならないことがあります。

これらを克服するレスポンシブWebデザインが望まれます。とりあえず、身近な環境で満足した結果が得られた例を挙げておきます。

 

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