「ありがとうございました」に次はない

動機

最近、Windows 10 Mobileのシャットダウン時の「ご利用ありがとうございました」というメッセージが話題になっています。この話題にことよせて、言葉の重み、特に過去形で締めくくるのか現在形で終わるのかについて思いを綴ります。

ご利用ありがとう

例証

SoftBank会話において、これからも良好な関係を継続したいと思うときは、耳障りな言葉を発しないという気配りをすべきです。

プロ野球のインタビューでは春のキャンプ時にも専門家のアドバイスを受けたかのようにそつのない受け答えが多いと感じます。以下に気になる例を挙げます。

①スーパーやデパートの閉店時、出口で店員から「ありがとうございました」と感謝のお辞儀をされます。

②あるスポーツ選手がインタビューの冒頭で試合の活躍を評価され、「ありがとうございました」と応答します。

③スポーツ解説者がアナウンサーから選手の活躍の解説を求められたとき、「いや」という口癖から会話を始めます。

④ある営業マンが会話を始めるとき、いつもの口癖の「実は」から話し始めます。

⑤市役所で自分の用事で窓口に出かけたのに、「ご苦労様」と上から目線の言葉を掛けられます。言われた方は全くうれしくないのです。違和感を感じます。

⑥人命に関わるような突発事故発生時に、「就業規則違反になる」と言って人助けに加わりません。

独善的な解説

例証に独善的な説明を加えます。

❶「ありがとうございました」という感謝の言葉はあまりにも普通ですが、なにか1回限りのような気がします。二度目がなくても構いませんとのニュアンスを感じます。

伸びる会社
伸びる会社

商売はリピーターによって支えられるとも言われ、二度以上の来客はありがたいはずです。「ありがとうございます」、「いつもありがとうございます」という方が優れています。

これには実話があります。ある新興スーパーの話で未上場、東証二部上場、東証一部昇格と順調な業績を重ねています。

《「ありがとうございました」でなく「ありがとうございます」と言って来客に感謝しなさい》と朝礼で訓示があったと聞きました。

感謝の言葉の先頭に「まいど」「いつも」を加えると過去形での言い回しが不自然に感じます。

❷前項とほとんど変わりませんが、「ありがとうございました」はインタビューの最後ならば、違和感は少ないですが、過去に何度かインタビューを体験したり、体験ゼロでも、これからたびたびあるかも知れないとの思いが強ければ、「ありがとうございます」がより適切と思われます。

口癖現在形にすると、今回に対するお礼とこれからもよろしくお願いしますとの意を汲み取ることができます。

❸「いや」、「いな」、「しかしながら」、「でも」などの反語は、最終的には肯定するのだが、否定から始めてその差を強調する場合などに使われると感じています。

それなのに口癖で「いや」から始められると直前の会話が否定されたかのように感じられ、穏やかでない雰囲気になります。

詐欺師の定番せりふ❹「実は」は今まで表に出さなかった(隠していたのだ)が、「これから正しいことを言います」とのニュアンスを感じさせます。

いままで欺いてごめんなさい、あなただから真実を話します、選ばれた人だけに打ち明けますなど良くも悪くも不透明な雰囲気を醸し出しています。多用すると信頼度はゼロになります。

❺事務的な言葉にも暖かみがないと時代の流れに乗り遅れます。

❻何とかの一つ覚えのごとく、野暮な行動の言い訳にありふれた言葉を使うのはいかがなものでしょうか。優先順位を考えた行動、バランスの取れた行動を心がければ何をすべきかは明らかになります。

おわりに

最後に元気の出る音楽を聴きながら締めくくりましょう。

タイトル:《太陽の実り》 フリーBGM DOVA-SYNDROME 作曲者:ilodolly

作曲者のことば:『ケルト風の明るい楽曲です。作物がたくさん実り、それを収穫し喜んでいるという場面をイメージして制作しました。』

広告塔 その人が怪しいかそうでないかは一挙一動で分かると言われています。たまに見込み違いもあります。

軽く使っている口癖が違う意味にとられることは損です。

自分の口癖が会話の相手にどう伝わっているかを検証する機会になれば幸いです。

大学のスポーツイベントにおける優勝者インタビューでも、適切なレクチャーを受けていればもう少しアピール度の高い受け答えをしたことでしょうと感じるときがあります。受験生誘致にしのぎを削っている昨今、広告塔の役割に総合的な経営戦略を加味してもよいのではと考えます。

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