異種格闘技戦の結末

thinking将棋電王戦FINALは3勝2敗でプロ棋士の初勝利で幕を閉じました。最後の5戦目、21手でのスピード投了とは早かったです。

テレビ棋戦では初心者にも理解できる局面まで進めて投了することがファンサービスとして定着しているので違和感が残ります。

大会前に対戦対策用として渡されたソフトの欠陥(弱点)をプロ棋士が事前に察知してその局面に誘ったことは不正でも卑怯でもないでしょう。しかし、ひっかけ、ハメ手のような作戦には同情はできます。

電王手君コンピュータソフトの開発者が「プロがそのように誘導するとは残念」との談話は、「元々アマチュアが発見した対策をプロが使うとはいかがなものか」という意でしょう。

最善を尽くさない対局態度は見苦しいものとされていますが、早めの投了にやりきれなさの意志が込められているようです。

それにしても貸出し以降のソフト改良ができないなどのルールは問題あると考えます。その理由は棋士が直前まで進化できるのに対して、コンピュータソフトはかなり前に提出した作品で対戦する点にあります。開発と対策

ゆるキャラ1戦いには武器が付きものです。石つぶて、弓矢、手裏剣、鉄砲、大砲、…ミサイル、細菌兵器、核兵器と有利な武器採用に血まなこです。ゲームは人間の戦いを遊びに昇華したものと言われています。多くの人が納得するルールにより成り立つゲームは生き延びることでしょう。

勝手な希望で恐縮ですがプロ棋士の相手をするロボット君に愛嬌が欲しいです。茶室にキラキラ光るフォークやスプーンはなじみません。ましてネジやコードがむき出しのロボットは似つかわしくありません。

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