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『軍師の境遇』黒田官兵衛の前半生

松本清張作《軍師の境遇》を読む機会に恵まれました。黒田官兵衛のちの如水の前半生如水黒田を描いた小説です。清張といえばゼロの焦点に代表される現代小説家ですが時代小説も発表しています。

今年のNHK大河ドラマの軍師官兵衛は天下取りに関わりましたが、覇者ではないので知名度は高いとは言えません。

裏切りを疑われ差し出した人質、官兵衛の息子・松寿丸を竹中半兵衛が主命に逆らって助けるくだり、囚われの身から解放され再び表舞台に立ったとき、優柔不断な旧主小寺政職を恨むことなく姫君の力になったり人間性あふれる展開には感動です。

官兵衛は尋常では考えられない軍略を次々に提唱して秀吉の天下取りを実現します。軍師や参謀として山中鹿介竹中半兵衛山本勘助、島左近、直江兼続もいますが、官兵衛にもっともシンパシーを感じます。 軍師の境遇は雑誌「高校コース」にわかりやすく執筆されたものです。「戦わずして勝つ」をテーマにしていると考えられます。 [cft format=1]

自然を慈しむ万葉歌

カーネーション我が国は南北に長く亜熱帯から温帯地方に区分され、四季のはっきりした特徴をもっています。

松岩寺の高台から

今は寒さに閉ざされた冬から、花が咲き乱れる春にあり、初夏の兆しさえ感じる頃です。



穏やかな緑である新緑、あわみどりから野太い感じの深緑、ふかみどりへと移り変わる季節です。自然を畏れ敬い慈しむ心が湧いてきます。

自然を慈しむ歌