外部委託
複雑化した時代には自ら解決することが難しくなってきて、外部の有識者の意見を聞いて解決する習わしになっています。
かつては餅は餅屋などと言っていましたが、今ではアウトソーシング(outsourcing)と呼ぶことがあります。
これがなかなか曲者(くせもの)であり、ほとぼりを冷ますまでの時間稼ぎだったり、指導者の責任逃れに巧妙に使われることがあります。
当事者が自らこの方式を言い出したときは気を付けた方がいいようです。
立ち上げると経費が掛かる
第3者委員会を立ち上げて、有識者の公平な判断から問題を分析していただくにはそれなりの経費が掛かります。
この経費は依頼者が負担し、委託先を決めるのも依頼者です。だから、どこの依頼者を選んだかによって結論を推定できると言われています。
それは誰もが個性や主義主張を持っているからです。依頼される側は継続的な依頼がいいので依頼者に寄り添った結果を報告しがちです。
お金次第
これからは家庭内のいざこざも外部委託になるのでしょうか。大昔は肝煎り・肝入り(きもいり)などと呼ばれる役割の人がいて、 双方の間を取りもって今の言葉ではヒヤリングを重ねて心を砕き世話を焼いてくれましたが、人生経験などに大きな差が生まれにくい今日、組織の長(おさ)がもめ事を解決することが困難になっています。
そこで第3者委員会ですがこの選考過程があいまいです。マスコミがここまで踏み込んで報道しないからです。第3者委員会のメンバーを選考する第4者委員会を立ち上げなければならないのですが、ここまで議論する人は多くいません。
小事は重要に扱われても大事は軽視されることがあります。
地獄の沙汰も金次第は古今東西、通用する風習なのです。ITがもっと高度化したとき、公正な審判者となって人間社会を明るくするのでしょうか。
ニュースの結末
物事には起承転結があり、ニュースは起の時が大げさに報じられますが、そのあとは次々に起こる事件に押されて尻すぼみになりがちです。今はインターネットが発達しているのである程度の結末を知ることはできますが、断片的になります。
会費制でもよいので、発信したニュースの結末をすべて報じてくれる通信社はないものでしょうか。
余談
くじを引くとき、その順番に有利不利はありませんが、小事ながらもめごとが起きないように気を配っています。
先に引いた人が当たりくじを引いたら後の人には権利がないのだから先が有利と喚く方には、残り物には福があるの言葉を差し上げます。上式に示すように当たる確率には引く順番のnが見当たりません。