既存システムを利用
文化は積み重ねの歴史です。人間の一生は短いです。そのため、若年期は学ぶことが多く、年齢を重ねて学んだことを実践していくという流れが定着しています。
先人を敬い先人の功績を継承し先人の業績に劣らぬ遺産を残したいものです。
三角関数sin(Θ)を求めることはそう難しくはありませんが、汎用性の高い関数はシステムとか処理系などと呼ばれる中枢が用意しています。
同様にWebドキュメント作成においては、振り仮名を振るには漢字の真上に中央揃いで割り振ると見やすいものです。これらを一括してサポートしてもらえたら大助かりです。
HTMLプログラミング言語には rubyというタグがこれらをサポートしてくれます。振り仮名をサポートするruby要素の使い方の本題に入る前に、便利さを次の例によって体感してください。
均等割りのルール
上のような例において、横書きでは漢字の上に均等割りでカナを振ります。東海林という姓に「しょうじ」と振り仮名を振る場合、漢字3文字の幅に4つのひらがなを均等に割り付ける必要があります。
また、漢字に対して「にのまえ」のような長いフリカナには通常より大きい幅を用意する必要があります。カナを振るrubyという要素は概ね利用者を満足してくれますが課題もあるようです。これらについて触れていきます。
餅は餅屋
他人の優れた点は率直に認め、『自分は我が道を行く』これが現代流です。ruby要素は優れモノであることは上の実証でお分かりです。ここではそれを効果的に利用あるいは応用した具体例を川柳を吟ずるにまとめました。20首の川柳にフリ仮名を振ってそれを朗読します。
囲碁川柳を吟ずる
囲碁川柳の口吟を楽しむには右上のはじめのボタンを押します。主要モダーンブラウザ(chrome, edge, firefix, opera)での動作を確認しています。川柳は江戸川柳や囲碁用語辞典等を参照させていただきました。感謝申し上げます。
多様性の尊重と課題
自分の良さを認めてもらうには他人を認めてあげなくてはなりません。他人のものを安易にコピー&ペーストして自分のものとして発表するのはいただけません。世に誇れるものを公開しましょう。
今回、rubyが持っていない機能はJavaScriptプログラミングにて処理を追加しました。次の点です。
①縦方向の余白…振り仮名のある漢字とない漢字を横並びする場合には一工夫を要する
②テキスト-音声変換に利用する…かな振り文章をそのまま、朗読データにはできない
③最初の音声再生にノイズが出る…最初の音声再生には注意喚起の意味が込められている
完璧に対応できていないものもあります。これからの宿題です。鋭意、努力中です。暫時の暇を頂戴いたします。
余禄
若いころ、同じ町内会に東海林(とうかいりん)さんが住んでいました。小中学校までは狭い生活空間でしょうじさんは直立不動で歌う歌手しか思い浮かびませんでした。高校に行くと同じクラスにしょうじ君ととうかいりん君がいてびっくりした経験があります。
地名や人名の読み方は多彩です。そのとき、フリガナが助けてくれます。また、詩の世界ではあえて古風な読み方を推すことがあり、このような場合、ruby要素の一大働き場所と言えるでしょう。