「歳時」カテゴリーアーカイブ

歳時記、和歌、俳句、川柳

青嵐

 

踏みならす

 

紫蘭大型連休も終わり、薫風(くんぷう)が吹き抜ける季節になりました。

飛び交う鳥もウグイス、ひばり、つばめ、ほととぎと増えてきました。

右に示す紫蘭(シラン)は庭で楽しめる蘭のなかまで、紫色の花を咲かせる草花です。

高級イメージのする蘭にそぐわず普通に目にする親しみが沸く花の一種です。

端午の節句母の日も過ぎ、梅雨までは大いに羽を伸ばしたいものです。

 

藤の花

 

桃の節句を祝う

桃の花は多弁花で中でも五弁がほとんどです。五弁をグラフィック化して桃の節句に祝意を表します。 hina-b2

桃の節句をお祝い申し上げます。

桃の節句には桃の花、白酒、雛あられ、草餅、貝殻などを供えます。

桃の木には厄除けの効果があり、三人官女が持っている白酒、草餅のヨモギは邪気を祓うといわれています。貝殻は夫婦円満、子孫繁栄を願っています。

時の移ろい

初詣

hatumoude時の移ろいは喜びや悲しみを引き連れてきます。長年、正月には初詣に出かけるのが慣わしです。

わずかずつですが神社が運営する儀式には変化が見受けられます。神様と言えども時代の波をもろに受けるのです。

お札

SHOUBAIHANJO毎年、参拝する神社では一時間ごとに参拝者を区切って受付け、みことのりを授けます。参拝する家族は平均、5千円~2万円の奉納金を費やすようです。

家内安全、商売繁盛、良縁成就などを明記した札を神様の前に奉納して祈願するときに、参拝者の氏名を読み上げます。

詔(みことのり)

kitou_img-01かつてはマイクなしで全員の氏名を早口で読み上げていました。一時間で様々な儀式を執り行うのは難しく式は遅れるのは通例でした。

ここ数年は、時間短縮のため、ピンマイクを使い4人ほどで同時に読み上げる方式に変更しています。

横風が入る儀式の会場は床暖房が効いているので寒さには耐えられますが、読み上げる声が重なるために、自分の名前が呼ばれたかどうかは判然としないので、小さな不満が残ります。

テキスト・音声変換ソフト

読み上げソフトこれらを改善するには、参拝者の個人情報を電子化することから始めればよいでしょう。

テキストを音声に変換してコンピュータで読み上げるソフトウェアには優秀なものがそろっています。読み上げ速度を倍速にするなどは容易です。あまり早口では有り難味が薄れるので時間内に処理しきれない場合は異なる方法を取らざるを得ません。

参拝者情報の電子化

参拝者情報を電子化してあれば様々な手法が浮かびます。液晶ディスプレイを複数台、準備して五十音別に同時表示すれば、時間短縮が可能です。

images参拝者は確実に自分のお札が祈願されていることが目視で確認できるので大いに満足することでしょう。

大口奉納者による代表玉ぐし奉納も時間がかかります。代表者の氏名はサイズを大きくしたり、表示色を変えて大型モニタ画面に表示すれば、玉ぐし奉納を省略することができるかも知れません。

営業努力

Monitorまた、参拝者を増やすための営業努力はこれだけでは足りないでしょう。多くの神社でWiFiサービスを始めています。

正月ぐらい、50人に一人ほどの割合でプレミアム記念品を贈呈するサービスなどを開始する時期ではないでしょうか。

控えの待合室には大型テレビで箱根駅伝が放映されていますが、見られるのは一部の前列者だけです。壁掛け薄型のテレビをもう一台増やし、後ろでも見えるように高所に設置してもらいたいものです。

一年に何度も参拝することは少なく、参拝客に寄り添って参拝者を増やすことが肝要と考えます。

門前町の共同体

大宰府天満宮そこまで困っていないと当局者は強がるでしょうが、門前町の共同体たる露天商や近隣商店の体力はかつてよりもかなり落ちているように感じられてます。

屋台の食事どころでは、商取引の基本とされる料金表をきちんと掲げていないところもあり、複雑な思いが交錯します。

神社から配布される参拝記念品は以前よりも小さくなり、赤飯、裂きイカ、黒豆が入っている折り詰めは保健所の指導との名目で今年から中止されています。目立たない値上げです。

その場しのぎは損

接客態度商店街のレストラン・食堂は、かきいれどきばかりと臨時職員を入れてがんばりますが、空回りです。

接客態度は以前よりも悪くなっていると感じます。店の入り口近くにアルバイト員が乗ってきた自転車が置いてあったり、いらっしゃいませの掛け声もありません。

忙しくて手が回らないのはやむを得ませんが、注文を受付けて時間がかかりますと伝えて待たすのと、何も応対されずに待たされるのとは受ける感情に大差があります。

ご利益

ご利益それでも毎年、初詣に出かけます。少子化や若者の感性の変化に対応するのは容易ではないでしょう。お参りすれば確実にご利益があるわけではありませんが、お祈りを捧げ日ごろの怠惰を改める機会は大切にしたいものです。

IT化の波

ITおみくじ駅の自動改札に代表されるように、IT化が進んでいます。

おみくじを引くとき、支払いは神社の端末機にスマホをかざすだけで済み、一瞬のうちにスマホの中に電子おみくじが取り込まれます。

紙のおみくじを後方の引き出しのなかに収納することもなく、おみくじ情報はパソコンのハードディスクに格納しておきます。

まだ、上記のような体験はありませんが、すでに運用されているような気がします。

干支への想い

HinoeSaru年末を迎えるこの時期、干支(えと)への想いが深くなります。

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸からなる十干(じっかん)と子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥からなる十二支(じゅうにし)を組み合わせた干支が話題になります。

バトンタッチ乙未(きのとひつじ)も残り少なくなり、まもなく丙申(ひのえさる)を迎えます。 直近の60年間の干支を動的に表示します。一年を1秒で60年ぶんを1分間でご覧ください。

壬申の乱、庚寅戸籍、辛亥革命、戊辰戦争などの歴史上の命名の由来となった干支が現れます。出生率が例年より下がると言われる丙午は43番目です。

次に示す十干-十二支-干支のダイナミック描画において、十干と十二支の間に若干の時間差を置いています。 苦心のほどを察していただけたら幸甚に存じます。



2015晩秋散策

寒さが少しずつ増している日に、紅葉のメッカを巡ってきました。今年は色の鮮やかさがイマイチといわれています。

赤がいつもよりは鮮やかに届いていません。それに黄色がまだら模様で例年ほどのインパクトがありません。 いいときもあればそれほどでないときもあります。



アスファルトジャングルから少し離れ、自然を感じていただければありがたいです。



しのびよる秋の気配

うまおい記録的な猛暑もあとわずかのようです。

新の盆、旧盆、月遅れのお盆と少しずつ意味が異なるようですが、お盆といえば終戦記念日と重なる8月15日ころの月遅れのお盆を指すことが多いです。

その他、新盆(にいぼん)、盂蘭盆会(うらぼんえ)という言葉もあります。

ともあれ、お盆が過ぎると土用波が立ち、虫の音が一段と騒がしくなり涼しさが到来します。

himawari甲子園の100年記念高校野球もたけなわです。

冬は寒く、夏が暑いと景気を押し上げると言われています。暑さを懐かしく感じるころがやがてやってきます。

やり残しが無いことを祈っています。

 

清涼感ただよう夏の和歌

TAKI-1梅雨が明け一気に猛暑が訪れました。

新古今和歌集から清涼感たっぷりの夏の和歌を取り上げます。

耳からの爽快感は『夢幻のオルゴール工房』さんの噴水を使わせていただいています。

新古今和歌集・二六四番・藤原清輔朝臣の奥深い和歌を堪能ください。
藤原清輔・鎌倉大仏

2015立夏に寄せて

春過ぎてA季節の始まりは立春です。風薫る五月は風の季節でもあります。立春から数えて88chatsumi-1日目を八十八夜と呼んでいます。

俗に、「八十八夜の別れ霜」と言われ、霜が降りることが少なくなり、種まきや茶摘みに最適な頃です。八十八夜から3~4日後が立夏で今年は5月6日でした。

万葉集鎌倉時代の初期に編纂された新古今和歌集(新古今集、小倉百人一首)は万葉集の歌が原歌になっているものが多く、伝承の間に語句が変化したり意図的に好みを加えて変化させたものと思われます。

後の音声はくらすらんさんのブログからダウンロードし使わせていただいています。