言語のネーミングでもう一つ。米国国防総省がまとめたプログラム言語にエイダ(Ada)があります。ALGOLやPascalの文法に似かよった制御システム向け高水準言語は、世界で初めてのプログラマと呼ばれた詩人バイロンの娘Augusta Ada Byronにちなんでエイダ(Ada)と名付けられました。
明治維新が起きる20数年前の江戸時代末期のことで階差機関のプログラムを開発したとされています。現在、日本で使われているプログラマとは少し意味が違うのでしょうか。
我が国では欧米に比してプログラマの地位は必ずしも高いと言えず、その上位にプロジェクトマネージャ、SEという職分があるようです。
Windows解説書・解析書の著者であるWalter Oney、
Mark Russinovich、
Matt Pietrek、Peter Norton氏らは自らをプログラマ、ソフトウェアエンジニア、ソフトウェアアーキテクトと言っています。長年、諸氏の翻訳本や原書を参考にしながら仕事に携わってきましたが、System Enjineerという用語を見かけたことはありません。
システムエンジニアは和製英語で世界的には幻の言葉のようです。呼称にこだわるようではK国、C国、S国、B国などの後塵を拝することになるでしょう。