怖いものの一例
妖怪の漫画などで一世を風靡した水木しげるさんが他界されました。妖怪は怖い感じを受けますが、幽霊などと違ってコミカルな一面もうかがえます。怖いといえば生殺与奪の権を握られることほど怖いものはありません。
生かしたり殺したり、与えたり奪ったりすることが他人によって思いのままにされるのは恐ろしいことです。
このように極端なことではないにしても、似たような例は世の中にいくらでも存在します。暴君、独裁者などに仕切られている社会はそのひとつといえましょう。
他人のシステムにただ乗りしている場合もその部類に入ります。ウェブサイトにおいて、天気予報などの公的な機関で運営されている場合は安心ですが、篤志家によって運営されているサイトは不安です。
あるサービスをしているサイトを無料で参照している場合、運営サイトは継続の義務はありません。そのサイトが急に消滅してもおかしくありません。知名度が高まり、市民権を得たのでサイトの終了はよくあることです。
ただ乗り
ただ乗りとは、使用料などを払わずに利用することです。これは違法な場合とそうでない場合がありますが、ここでは違法でないGPS電波の取得について考察します。
カーナビゲーションシステムはGPS(Global Positioning System)という全地球測位システムを使って運用されています。このシステムは数十個からなる高度20,000km上にあるGPS衛星から発射される信号をGPS受信機で捕らえて現在地を算出する仕組みになっています。 GPS衛星はアメリカが独自に上げたものであり、米軍が管理しています。
運営者によりこの信号を停止したりかく乱したり、故意に誤差データを加える操作(Selective Availability、略称 SA)をすることができます。GPSは軍用に開発されたものであり、自軍にのみ正確な情報が得られるような操作が可能と思われます。生殺与奪の権を握られ、ただ乗りが怖い顕著な例の一つです。
また、主たるコンピュータOS(Operationg System)は米国製であり、極限までに国際緊張が高まったときにOSの挙動がどのようになるかは想像できません。そのために独自OSを開発している国は少なくありません。
こわい話のまとめ
グーグルマップで国際紛争地の表示はあいまいのようです。そのほかにも、軍事施設のある地区の表示が大雑把なものもあると聞きます。
ウェブサイトで「このページは見つかりませんでした」の表示が出ることはしばしばです。これは公開を中止したことにより起こります。法律が改正されたのに古い方式を適用しているものもあります。
ある中核病院で消費税が5%から8%に改訂されたのに税率設定というアプリ操作をせず、請求額が少なかったので後日、不足分を払って欲しいと電話がありました。怖い話です。
古来からただより高いものはないとの格言があります。問題が起きても泣き寝入りの場合が多いです。初めはただでばら撒き、シェアが拡大したら有料というのも怖いです。例を挙げるとキリがありません。このへんで怖い話は終了になります。
余談
JRや民鉄も自動改札が導入されてかなり経過しました。乗車切符に鋏を入れる光景は見られなくなり、キセルの不正乗車も死語に近いでしょう。時代は進み、駅構内に巨大なショッピングモールが完成し、カフェ、レストラン、宝石店、総菜屋さんまであると改札口を出なくても様々な買い物ができます。
遠くからの利用客がかつてのキセルまがいの行為で乗車することの対策はできているのか心配です。システムは最初から完璧でなくとも改良・改善されていくものです。心配ご無用の声が聞こえてきそうです。