月別アーカイブ: 2018年11月

因果応報

情けは人のためならず

正しい、正義と思ってしたことでも、やがてはしっぺ返しとなって自分の身に起きてしまうのだろうか。

日本の高度成長期が終わって企業縮小の命題を担って人員整理の大役を仰せつかった人は多いでしょう。この役を好んで引き受ける人は少ないと思われます。

上層部の意を受けて果敢な策、老獪な策を用いて事を成し遂げた人の行く末は様々です。

トップに上り詰めた人、サケが遡上して世代交代を終え最後を全うするかのように静かに去っていく人、百人百様です。

「人には優しく情けを掛けなさい、そうすればやがて自分の身に返ってきますよ」と言い伝えられています。

最近の経済界のびっくりニュースを見ていると、どんなに功労があった人でも組織のひとコマには変わりないようです。

人は権力を握ると長く留まりたがります。淀んだ水は腐るのが常です。

自分しかできない、自分こそがその任にふさわしいと思うことと、今の地位を失った時の不安が増殖して正常判断から遠のいてしまうのだろう。

西洋思想で組織を立て直した後には東洋思想のわび・さびに浸るのも一つの過ごし方ではないでしょうか。

過ちては改むるに憚ること勿れ

毎度、毎度、権力闘争や会社の不祥事がニュースになって、お偉いさんが頭を下げています。

それは過ちというよりは、かつては許されていたことがだんだん許されなくなってきたのに放置したことへの非難だと考えます。

外国の一流ホテル従業員が蛇口や洗面器を拭いた雑巾や自分の作業着で食器を拭いている動画が公開されています。

世界の片隅ではこういうことをしている地区はあると思われます。長年住んでいた所から今の職場にきて、社員教育も受けずに職場を任されたらそのような振舞いになるでしょう。

ものを拭く雑巾、ふきん、ナプキン、タオル、ハンカチの使い方を教えなければなりません。

宿泊客が怪しい行為をチラッと見て隠しカメラを仕掛けて証拠写真を撮ったと報道されていました。

「天網恢恢疎にして漏らさず」、気を付けたいです。変化するスピードに対応しないと大衆の前で頭を下げることになります。時にはスピードの他に加速度にも気配りするとより効果的です。

情報媒体今昔

栄枯盛衰は世の習いか

2012年ころに、GAFMAという言葉が使われたようです。米国巨大IT企業5社(Google, Apple, Facebook, Microsoft, Amazon)の頭文字をとって名付けられたと聞きますが、日本ではあまり浸透しませんでした。

対してGAFA(ガーファ)ということばが盛んに飛びかうご時世です。先の5社からMicrosoftが抜け落ちた4社を言い表しています。

驕る平家は久しからずと繰り返し語り継がれました。幼少のころから何度となく連呼されると平家≒(超悪、極悪、犯罪者)のような印象を植え付けられました。リストラになった貴族(天皇一族)の末端が3Kに類する業務を請け負って力を付け、明治維新の前までの長期にわたる武家政治の基礎を築いたにしては散々な呼ばれかたです。

アナログからデジタル

古いものから新しいものに変わると古は悪、新は善と単純に考えがちですがそれほど割り切れるものではありません。テレビや時計はアナログからデジタルに変わりましたがデジタルがスーパーマンではないのです。

ラジオ・テレビからネットへ

テレビやラジオでは外部タレントよりも局アナと呼ばれるような内部正社員の登用が目立ちます。外部タレントは固定化され出番が増加しているような気がします。これは制作費の縮小が影響していると思われます。

古くからの付き合いのタレントの出演料を下げるにも下げられないので出番を増やして出演者の実入りを保証しているものと推測します。テレビでは以前よりコマーシャルへの配分時間が増えたようにも感じられます。

プロ野球中継ではピッチャーの投げる配球や球種など事細かに描写されるけれど、楽しみだけで見る観客にはそこまで必要なのか。投球のたんびになんの変哲もない芝生が写りますが、そこにスポンサーの名前を合成技術を駆使して画面に嵌めこみコマーシャル時間を短くしてほしいです。

知恵を絞って顧客に寄り添っていかないと明るい未来はありません。

紙媒体からデジタル媒体へ

新聞を読まない若者が増えています。スマホの普及で定期購読の必要性が薄らいでいます。

最近の新聞には広告の占める割合が極端に多くなっており、記事は申し訳ない程度にちょこっと載っている感じです。

産経新聞が全国誌を止め、ローカル誌になるという話を聞きました。朝刊が夕方に届くなど問題があります。これは中央から地方に輸送しているからか。

情報を転送して地方の印刷所で印刷というのも画期的な経費節減(コストカット)にはならないのでしょう。紙媒体からデジタル誌に変えた新聞は外国にも多くあります。売り上げは依然とほぼ変わらないが読者層に変化があったと聞きました。

デジタル媒体が盛ん

新聞社や雑誌社が運営するホームページでニュースの配信をサービスしています。大体は他のメディアでも取り上げている記事が多いですが、中には特ダネ的な記事やひまネタ的な記事が含まれていて108円の有料記事になっていますが触手が伸びません。

108円を払って読む気にはなれません。一年ほど掛けてようやく350ページ・256円の電子本を出版しました。売れ行きはボチボチです。「動作させながらゼロから学べるJavaScript」です。

それに比較すると有料記事108円は高いと思われます。インターネットはただ(フリー、0円)、サービスの和式解釈はただという考え方が普及しているからだろうか。

かつて空気と水はただと言われましたが、水はスーパーで売っていますし、国のリーダーが水道事業の民営化を推進する時代です。インターネットは誰でも気軽に情報を発信できるツールですが、玉石混交のきらいがあります。

品質や信頼性にいつも気を配り良質なものには対価や高評価を与える機運が盛り上がらないと公器を使ってのうっぷんばらしが蔓延することになるでしょう。

最後になりましたが、アメリカ巨大企業のなすがままはいつまで続くのでしょうか。

身近なところからスタート

世界は地元から始まる

以前、営業用の団扇(うちわ)をもらったら上のタイトル文が印刷されてありました。

創業者とその配偶者の二人から始まったという大企業はかなり存在します。

同じように、大河の激流も源流の一滴からスタートしています。

究極の目標は大きく掲げることが大切ですが、初めからとてつもない高望みは危険です。

先ずは身近な話を語ります。

教育現場の現状はいかに

ある公共施設で仕事をしたとき、IT関連機器は十分に整っているとは言い難いものでした。パソコンにおいては、民間ではWindows7が主流の時期にWindowsXPがほとんどでした。

OSが古くても通常、利用しないソフトを常駐メモリから削除するなどのカスタマイズを十分にすれば、利用に耐えうるものなのに動作が重くイライラが募りました。

予算に限りがあるので、たびたび、新しく更新できないのでしょう。その上、購入時にあまりにも高いものを買ったためにモデルチェンジに対応できないのだろう。

予算を使い切らなければならない仕組みにも問題があります。

専門知識に通じている社員をパソコンマニアのように便利に使っていると人材は逃げてしまいます。

2020年から小学校でプログラミング教育必修化がスケジュールに上がっていても現状は準備万端とはいってないようです。

これまで高いハードルに挑戦し過ぎたきらいがあります。実情を考慮して基礎から再スタートです。

身近なプログラミング

身近な問題として、「今日は何曜日」かを表示させたいときがあります。この問題は実質1行のプログラムコードで解くことができます。以下のコードです。

<!DOCTYPE html>
<html>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS">
document.write('今日は' + ('日月火水木金土'[new Date().getDay()] + '曜日').fontcolor('magenta') + 'です。');
</script>
</html>

「今日は何曜日」実行例

 

次にこれを拡張して「自分が生まれた日は何曜日だったのだろうか」と思うときがあります。

誕生日は各人まちまちであり、自分が生まれた日を指定した日に変えた方が汎用的です。

それは以下の実質4行コード(9~12行)で求めることができます。

 

<!DOCTYPE html>															<!-- 日付から曜日を得る -->
<html>
<body>
<input type="text" id="hiduke">
<button type="button" id="form-button">調査する日付(YYYY-MM-DD)</button>
<div id="result-text"></div>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS">
document.getElementById("form-button").onclick = function() {
  var inputYMD = document.getElementById("hiduke").value;				// ユーザの入力日付文字列を得る
  var dObj = new Date( inputYMD );										// 入力された日付オブジェクト
  var wDay = dObj.getDay();												// 指定日付の曜日
  document.write("指定の日(" + inputYMD + ")は、" + '日月火水木金土'[wDay] + "曜日です。");
}
</script>
</body>
</html>

「自分が生まれた日は何曜日」実行例


入力する年月日はスラッシュでなく半角のハイフンで区切ります。10文字を入力後、右欄をクリックします。ここではシステムが日付の正当性をチェックしません。2月30日、3月34日、13月0日などを入力してもエラーとしてはじかれません。4行目のtypeをdateに変更すれば異常値を除外できますがコードサイズが大きくなります。

次回の予定

次回はもう少し歯ごたえのあるものに挑戦する予定です。

 

天才は忘れたころに

記録は破られるために作られる

将棋の加藤一二三氏(愛称:ひふみん)が棋士になったとき、神武以来の天才が誕生したと言われました。西暦2018年(本年)は、神武天皇即位紀元2678年に当たり、約2600年間でたったひとりの稀稀に存在する才能の持ち主ということになります。

この天才によって作られた記録はここ100年ほどは破られないのではと思っていましたが、その後、谷川氏、羽生氏、渡辺氏などの天才が次々に生まれました。

そしておととし、藤井聡太七段が14歳でプロの棋士になりました。まさに天才(天災)は忘れたころにやってくるとは言い得て妙です。

活況を呈する

スーパースターが現れると業界が活気づきます。世代交代が進まない閉鎖的な集まりは限界集落のごとく沈没してしまいます。

多くのスーパースターは全体をけん引して、長年の功績が認められてやがては高評価につながります。

ドラマや映画のモデルになったスターは、ともすれば奇人のごとく扱われたこともあったようです。国民栄誉賞や文化勲章紫綬褒章の受賞は携わっている全員が光栄感に浸っていることでしょう。

女性に好かれることが大切

女性にそっぽ向かれているスポーツは元気がありません。ここぞというときに期待外れな選手を贔屓の引き倒しをしたり、強すぎるライバルチームの選手を卑猥な言葉で罵ったり、人種差別的なひやかしをする雰囲気は女性に好かれません。

ひところ、人気グッズは女子高生によって作られると言われました。人気に今ひとつ盛り上がりに欠けた相撲、柔道、バレーボール、バスケットボール、最近はJRA競馬など人気面において巻き返しが功を奏しています。

その点、将棋界の若手棋士にはイケメンが多く、清潔感があり節度のある人が多く教養深いです。

神武以来のことわざに女性に注目されるものは栄えるがあります。

 

 

棋譜再生を改訂する

棋譜再生を全面改訂しました。棋譜には著作権があり、ここに棋譜そのものを置くのは適切ではありません。そこで将棋DB2のサイトにアクセスし該当する棋譜を画面に表示し、左欄の棋譜の書き出しの直下にある棋譜形式(KIF形式)をクリックし現れたテキストエリアをコピー&ペーストすれば棋譜ファイルを入手できます。

1989/01/09、NHKK放送センターにおいて対戦されたNHK杯、当時の羽生善治五段と加藤一二三九段の棋譜は永久保存ものです。2018-02に国民栄誉賞で表彰された羽生善治竜王が加藤一二三九段に着手した61手目、驚愕の5二銀打ちは目を見張ります。YoutubeにNHKの放映動画が載っていますが、棋譜を入手してもっと身近かに表現してみませんか。

頂点は身近なところから

将棋やプログラミングの初心者が高段者に勝てるコンピュータ将棋ソフトを開発することは夢のまた夢です。まずは棋譜を再生することから始めて、プログラミングを習得すれば、名人に勝つのもあり得ない話ではありません。

先ずは身近なところに挑戦を!

改訂版自動棋譜再生

余談

動作するブラウザはedge, chrome, opare, firefoxです。IE11では十分な動作が得られません。

 

将棋棋譜を再生する

将棋棋譜の自動再生とは

本作品は将棋の棋譜を読んで再生するプレーヤーです。このところ、藤井聡太七段の活躍などがあって将棋愛好者がうなぎのぼりに増えています。なかでも若い女性が急増しており、カープ女子や刀剣愛好家などに代表されるように男性顔負けの様子は頼もしいのひとことです。

これにはコンピュータ将棋が一役買っていると思われます。当方では人間に対抗するソフトはまだ、ハードルが高いと考えKIF仕様の棋譜を読んで画面上に一手一手操作を加えることなく再生していくJavaScriptによるプレーヤーを作ってみました。

直接の開発動機

ちょっと前に、自動マガジンリーダーに挑戦しました。数百ページにおよぶ電子本をパラパラ読みにて素早く内容をつかむようにする立ち読み専用のリーダーです。ページ数が多くなるとページをめくる操作がおっくうです。

これに似たずぼらな将棋ファン向けに、棋譜、読込みスピードを最初に指定して最後まで自動的に一手ごとの操作なしに画面上に再現するものです。

操作方法

  1. まず、棋譜(今はKIFのみ確認)を読む。ファイルを選択する。
  2. 棋譜を用意できなければ研究1研究2研究3をクリックする。
  3. 次に1手ごとの着手間隔をミリ秒単位で入力する。
  4. 試合開始をクリックする。

考察

棋譜の書式には数種類あり、わかりやすいKIF方式を採用しています。自動再生プレーヤーは何が利点かと問われると詰まってしまいますが、寝転んで観たり、手が不自由な方への朗報となるでしょう。

また、将来、まばたきや声、ジェスチャーによる着手指示への応用にすることができるでしょう。

途中で進行速度を変化することも可能ですが、スムースな操作ではありません。ここらあたりは課題として残っています。

将棋の技量向上には自分より上級者の着手を研究することです。対戦相手がいない場合は一人で技を磨き、にっくき将棋敵きをぎゃふんと言わせましょう。

将棋棋譜自動再生

改訂記録

  1. メニューを小変更。

立冬2018

冬の訪れ

唐紅(からくれない)とは、濃い紅色のことで、マンセル記号ではRGB(217, 52, 72)などがその色のひとつです。黄色の混じらない純粋な紅色(べにいろ)は恋の激しさとしてドラマに登場します。

あんなに暑い暑いとこぼした夏が不思議です。立冬にちなんで紅(くれない、べに)に触れてみました。

一度、一茶の句を画像で表現しましたが、味のある縦書きのテキスト表示に改訂しました。SEO(Search Engine Optimization)の向上に貢献するでしょうか。

音楽:『昼下がりのワルツ』、H/MIX GALLERY 音楽素材より
 ©TacM,2019
 Ver0.06
ゆうやけや
 唐紅からくれない
  初氷はつごおり
      小林一茶こばやしいっさ

 

サイト上の倫理規定

規則が実態に追い付かない

最近、著名な企業名で広告やメールが届くようになりました。『〇〇に当選しました』のような文言で有料のサイトに誘う手口です。

超有名企業なので本当らしいということで先に進むとやっぱり会員登録のようなはめになります。

最後にはとてもその企業で管理しているとは信じがたい内容です。

メールの中味が筒抜け

知人に出したメール内容に反応したような広告が増えるのは、奇異な感じを受けるうえ気持ち悪いです。

フリーのメールソフトだからといって通信の秘密を侵すような振舞いは許されないでしょう。

文面に添付ファイルなどの文言があり、添付ファイルの指定を忘れると「添付ファイルの設定を忘れていませんか」のメッセージが出力されるのでメールソフトが中味をチェックしているのは間違いないと思われます。メールソフトがどこまで文面に関与しているかを知りたいです。

検索内容が覗かれている

パソコンやスマホで一つの事柄を検索すると検索した内容に関連した項目が増えます。

いつも検索している分野ならば耐えられますが、思いついてたまたま検索した内容が長く引きずられて困ることがあります。

ビッグデータの利用方法

プリペイドカード、ポイントカード、診察カードなど個人情報が詰まったカードがごまんと存在します。「個人情報の保護に関する法律」がありますが、個人を特定されない複合的な利用法は法律の埒外にあるようです。

例えば、年齢別利用時間帯、利用者分布図など情報の様々な使い方があります。カードとして気が付かないほどの極小ICチップが埋め込まれていれば、その人の居場所が特定できそうです。

野放しの活動

本人が知らないうちに関連するデータが他人に渡り様々な使い道に利用されています。それらを扱える組織のなすが儘になっているのは危険な気がします。

集められたデータがどのように使われていくかを注視する必要があります。

サイト上の倫理規定はあいまいで、グレーゾーンに埋没しそうです。少しずつクリアになることを願っています。