月別アーカイブ: 2017年1月

歳時記と暮らし

新しい春

外は寒く天候としてはまだ冬なのに、春は新年を迎えるときに一度、使われました。そして、季節を分ける節分のときにもう一度、使われます。新暦、旧暦と入れ混じっており、めでたい言葉には誰でも寛容です。

節分はずっと前、生まれてもの心が付いたときから体験していましたが、恵方巻という行事は幼少の頃にはありませんでした。

恵方巻

恵方巻は関西から全国に拡散したようです。その年の歳徳神(としとくじん)がいる方向を恵方と呼び、その方角に向かって太巻きずしを丸ごと1本食べると事が成就するという風習だそうです。

今年の恵方は北北西です。先日、スーパーに出かけたら、フロアに大きな矢印マークが書かれていました。羅針盤の針のようなものが恵方角を知らせて、売り上げアップをもくろんでいました。

商業主義

戦後(これは年代により解釈が異なりますが、このブログでは一貫して第二次世界大戦)、欧米の文化が入ってきました。ハロウィン、クリスマス、バレンタインデーなど日本流にアレンジされながら定着したようです。

そこにはスーパーやコンビニの売らんかなの商業主義が透けて見えます。かつてはニシン御殿が話題になりましたが、つい最近、ノリ御殿と称する金ピカ豪邸をテレビで拝見しました。

昔は太陽との付き合い、月の満ち欠けなど歳時と関わっていた生活が季節ごとの習慣になっていましたが、冷蔵庫の普及や農産物の温室栽培などで歳時に基づいた風習・行事は少なくなってきました。

これに代わって、消費生活をリードするスーパーなどが新しい風習を拡散しています。そこには涙ぐましい努力が見え隠れします。従業員に過重なノルマを課して売り上げを達成しようと暴走しがちです。主任ーフロア長ー店長などそれなりの目標を提示させられ四苦八苦、青息吐息でしょうか。

アルバイトにも会社への忠誠心、貢献度などを喚起してノルマを課すのは行き過ぎと言えましょう。アルバイトによる動画や写真の異常な投稿が問題になっていますが、それは小売業だけの問題だけではないようです。

春を待つ

今が一年で最も寒い頃です。二月は如月(きさらぎ)の別名があり、さらに着重ねるという意味ですが、大寒が過ぎ雨水(うすい、2月19日ころ)を迎えることは、寒さもやわらぎ、雨が降りやすくなります。

春を待ち遠しく感じます。

 

分断の時代

歴史は繰り返す

過去に起きたことをほじくり返して何になるとの暴論があります。「奴隷制度の基盤に裏付けられた古代ローマ時代の歴史を研究しても何も得られない」と発言する人もいます。一理もないとは言えませんが、その考えに与することはできません。

歴史は勝者が作る、歴史は女がつくる、歴史は夜に作られる…など名言、迷言が飛び交っています。過ちが性懲りもなく繰り返されます。過去を顧みることは必要でしょう。そもそも、「歴史は繰り返す」という言葉は、古代ローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉です。

分断とは

分断とはつながっているものが切れ切れに分かれることです。「土砂崩れで鉄道○○線が分断されました」などと報道されます。国の内外を問わず、たびたび、使われるようになりました。

保育園を新設しようとすると、周辺の住民から園児の騒音がうるさいと建設反対が沸き上がります。新幹線に乗った時、突然、奇声が聞こえてきました。声の発生者は10代の後半の年齢と感じましたが、両親が迷惑をおかけしましたとの雰囲気を示されたので、障がい者とすぐ分かり、周りは平穏を取り戻しました。

子育てしながら親戚の家を訪問したとき、泣き始めた赤ん坊を見て、うるさいことには耐えられないと、こちらが犯罪を犯しているような態度を取られたことがありました。はるか昔に子育てを終え、かつての体験をすっかり忘れているのです。このようなことを以前は、世代間のギャップなどと呼んでいましたが、今、世代間の分断と呼ばれるとビクッとします。

移住者のことを古くは疎開者(そかいもの)と言ったそうです。何をもって新参者、古株と判断するのか。「3代続いて江戸っ子」、約100年が最低の基準でしょうか。

人は皆、疎開者なのですが、わずかの差で差別したがります。かつては「衣食足りて礼節を知る」でしたが、今は「衣食足りて、猶、礼節を知らず」です。

移住といっても、日本4島がアメリカのカルフォルニア州にすっぽり入ることを考えれば、大きな目でみると日本ではわずかな移動なのです。

「目くそ鼻くそを笑う」、「五十歩百歩」、「井の中の蛙」、「どっこいどっこい」…など、似たようなことわざがたくさんあります。

排外主義は世界的な流れでしょうか。

七変化を楽しむ

懐かしく思う

前回、春の七種(はるのななくさ)を取り上げました。7つながりで今回は七変化について触れてみます。

テレビの黎明期に大塚ボンカレーでおなじみの琴姫七変化(ことひめしちへんげ)という白黒の番組がありました。

あらすじは、やんごとなき家柄のお姫様に生まれながらも古いしきたりに縛られることから離れ、芸者や若衆姿に、まさに七種の変身を続けながら諸国を旅して小悪・大悪を懲らしめるというもののように記憶しています。

当時は、白黒テレビで電源を入れてもすぐには画像が出るわけではなく、真空管やブラウン管が暖まる時間の30~40秒後に映像が現れました。

お気に入りの番組には1~2分前にテレビの前に大勢が並び、早めにスイッチを入れたものでした。

テレビの七変化を模してHTMLとJavaScriptの短いコードで、1つの画像に7種の変化を付けていきます。

七変化の原理

画面上に画像と文字を混在させるとき、Canvas要素を使ってfillText、strokeTextを使いますが、innerHTMLを用いて表示や描画を動的に表現できます。

ドラマにおける七変化は扮装によって変身していましたが、ここでは多彩な縁取りにて効果を出しています。

サンプルコード

      
<html>
<body onload="setTimeout('change7()', 3000);">
<div style="position: relative; width:400; height:300;">
<img src="https://aidesign.lolipop.jp/wp-content/uploads/2017/01/hime0.png" style="position:absolute; top:0px" alt="h2">
<img src="https://aidesign.lolipop.jp/wp-content/uploads/2017/01/Ajisai.png" style="position:absolute; top:0px" id="f2">
<span id="t2" style="font-size:24px; color:indigo; position:absolute; top:0px; left:4px;"> </span>
</div>
</body>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS">
//            0       1       2       3       4              5         6       7
const msg = ["婉然", "可憐", "優雅", "美麗", "カサブランカ", "艶やか", "清楚", "魅惑",
             "妖艶", "無邪気", "麗しげ", "端麗 ", "ノーブル", "高貴", "絢爛", "流麗"];
var counter = 0;
function change7(){
	var k = counter % 16;
	var sub = "0123456789ABCDEF".slice(k, k+1);							// 0~9ABCDEFを表示
	var src7 = "https://aidesign.lolipop.jp/wp-content/uploads/2017/04/beta-" + sub + ".png";
	console.log("CNT="+k+" : "+src7);
    document.getElementById("f2").src = src7;							//フィルター画像
    document.getElementById("t2").innerHTML = msg[k];					//一口評論
    if(++counter < 21)   setTimeout("change7()", 1500);					//3回りで終了
}
</script>
</html>

おわりに

すっかり、懐古趣味に浸りました。新しいニュースでは、稀勢の里が初優勝しました。「さんざん、期待させてガッカリさせる」ことが終わったように感じられます。

実行例

七変化の再実行は、読み込みボタンをクリックします。


h2

 



 

 

 

 

 

 

 

春の七種

はるのななくさ

七草は元々、秋の七草を指すようです。春のななくさは七種と書きます。季節柄、春の七種に話題を移しましょう。春の七種を以下に示します。画像も載せてあります。スクロール画像が乱れた場合は、F5キーや再読み込みボタンを押してリロードしてください。



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1 せり
2 なずな
3 ごぎょう
4 はこべら
5 ほとけのざ
6 すずな
7 すずしろ

はる
なな  くさ
春の七種







 

CANVASで描く幻想的な花火

ブラウザのいろいろ

サイトを検索し閲覧するソフトを『ブラウザ』と言っています。最近のブラウザは閲覧するだけでなく、動的なスクリプト言語で記述されたページを表現するツールとして位置づけられています。

ホームページやブログは時々刻々、変化する情報に対応するような記述をするものが多くなっています。

既存のものは、長い風雪に耐えて優れた商品がそろっています。百科事典はITが全盛の時代になっても生き延びています。古典的な原理や定理は永遠ですが、天気予報などは新しい情報を好みます。天気予報を録画して見る人は多くありません。

ここでは動的な情報を扱うブラウザについて話を進めます。

なぜに新しがり屋

静的な情報を閲覧するだけならば、既存のブラウザで十分です。動的な情報を扱えるブラウザには、後発のブラウザが多いです。

新しいことを進めるには,情実にとらわれた判断をしてはなりません。斬新な優れものを知らずに押し付けられたモノをひたすら使うのはもったいないです。

すでに高いシェアを占めているブラウザは新しい機能をサポートすることに消極的ですが、新規参入者は新しい機能を盛り込んで新しい支持を得ようと努力します。

JavaScriptの新しい機能をサポートするブラウザは、Chrome,FireFox,Opera,Safariなどです。

代替策

JavaScriptで記述した文書をそのまま、公開すると読み取り側の環境により、その文書を読めなかったり、受け取り内容が異なることがあります。

このような場合、動作するブラウザを使ってその結果を動画に収録して表現します。特殊なケースには対応できませんが、何もないよりは次善の策と言えます。

次善の策で収録

このたび、『Canvasで描く幻想的な花火』をJavaScriptで記述し動作を試みましたが、思い通りに動作したブラウザはChromeとFireFoxでした。そこで動画に納めて次に掲載しました。

新しいことはすべて正しく効果的とは限りません。しかし、いつまでもちょんまげを結って帯刀していては時代錯誤も甚だしいです。新しいことに大胆に挑戦してみましょう。

実行動画

2017年の町を巡って

節分キャンペーン

酉年が始まって前倒しの成人式も終わり、もうすぐ2月です。スーパーやコンビニでは売らんかなの恵方巻きキャンペーンで賑わっています。今年2017年は北北西を向いて恵方巻き(太巻き)を丸かぶりするようです。

2017、町の雰囲気

正月にはいつもながらの初詣に出かけ、新年祈祷を願いました。祈祷料は初穂料と呼ばれ、その料金は見かけ上、据え置かれていますが、年々、サービスが簡素になっています。祈祷完了後に引換券と交換に、例年、赤飯や黒豆の縁起物が渡されていましたが、今年は祈祷済みの木札のみを受け取りました。

新年祈祷でここ数年は中程度のサービスを受けていましたが、今年から例年通りの初穂料金では最低レベルのサービスになった模様です。

神社仏閣も営業努力の記事で涙ぐましい努力をされている有り様を述べました。されどじりじりと実質値上げされると辛いものがあります。

そろそろ、参拝を中止する、出掛けても賽銭をあげてお祈りのみにする、またはインターネット参拝にするなどの策を考えなければならないでしょう。

新規参入と撤退

栄枯盛衰は世の習いですが、あったものがなくなると寂しいものです。人間の感情は複雑で過去に虐められた相手が没落すると「他人の不幸は鴨の味」と感じてしまいます。

初詣の帰りにいつも寄っていたお店がなくなっているとがっかりしますが、一度、厭な思いを受けたお店の場合は「やっぱりなぁ、さもありなん」と思うだけです。

門前町のお店も境内の一部を借りて営業しており、賃貸料を払うにはそれなりの売り上げが必要です。それらの営業策は神社側ではどの程度、把握されているのだろう。

消火器の訪問販売で、「消防署の方から来ました」というような言い方でものを売りつける法律違反スレスレに近いお店も過去にはありました。「君子危うきに近寄らず」がよいようです。

規模が中程度のお店は受難の時代になっています。高額な賃貸料や人件費を払う経営者は必死です。

対して、自宅兼用の事務所で社長兼作業員はしぶとく生き延びられます。カッコよさと永続性ある商売は必ずしも同期しません。

あと、商売は運でしょう。強力なライバル店が現れると大変です。負けるが勝ちで撤退が最大の選択肢の場合があります。全勝はあきらめて11勝4敗でも成功者になれます。

2017年の初めにあたり、撤退者の巻き返しを祈っています。

oneDriveの使用感

使い勝手

oneDriveを積極的に使い始めて3ヶ月が経ちました。OneDrive(ワンドライブ)は、Microsoft社が提供している無料の「オンラインストレージ」であり、情報の保存場所は、インターネット上にあります。使っていて気づいたことを記録に残します。

家族などの小グループで情報の共有化を図りながらネットワークを構成するには、従来からのホームグループによる管理が望ましいです。一方、一人で複数のパソコンやスマホでファイル共有化を進めるには、oneDriveが効果的です。

作業形態はさまざまです。出先ではスマホ、家庭ではノートパソコンという形態があります。

家庭でも書斎ではデスクトップパソコン、炬燵に入りながらの作業はノートパソコンというスタイルがあります。

同一アカウントながら、異なるパソコンで一つのファイルを編集するにはoneDriveをお薦めします。

留意点

Windows8.1ではoneDriveはオンラインストレージ上にメモリ本体があり、パソコン上にはファイルを代表するわずかな情報が記録されていました。Windows10ではパソコン上にも同一の情報が記録されるように変更されました。

2つの情報が即刻、同一内容になるのではなく、同期という処理によって統一されます。ファイルが編集されるとまず、パソコン上のファイルが更新され、その後、同期対象になっていれば、速やかにオンラインストレージ上の本体ファイルが更新されると思われます。

速やかにという基準は経験からするとかなり曖昧です。無料版oneDriveの容量は5GBであり、残容量が少なくなって大きめのファイルを同期させようとしてもなかなか完了しないことがあります。

 

 

 

 

同期がとれにくくなるのはoneDriveの残容量が小さいときであり、十分な容量を残しておきましょう。一般に容量は逼迫し、有料版を繰り返し薦められます。固定的なデータは外付けドライブに移動した方が無難です。

松の内雑感

地球は回る

いつものように新しい年(丁酉・ひのととり)が訪れ、3ヶ日が過ぎました。今年は十干(じっかん)では丁(ひのと)で、十二支(じゅうにし)では酉(とり)です。

十干十二支を縮めて干支(えと)と言いますが、干支は十二支をいうことが多くなっています。

干支の種類は10と12の最小公倍数たる60種あり、60年で一巡する暦を還暦と呼んでいます。

干支については干支の不思議も参考にしてください。

このたびの年末年始は天候に恵まれてあったかい日々でした。歳時、ものづくり、ITなどについて雑感をまとめました。

技術の進歩

正月2~3日は、箱根駅伝を中心にテレビを観ました。はるか昔はテレビ放送もなく、車の普及はわずかで自転車で伴走をしていたようです。バイクによるテレビ放映もまだ短い歴史です。

駅伝テレビ中継局のホームページを見ていると、速報マップページが新設されていました。ここでは、時々刻々、変化する選手の走行位置をグーグルマップ上に表示していました。駅伝選手の詳しい情報を得るには、該当バルーンをクリックすると選手のプロフィールが表示されます。

オンライン表示のしくみ

上図のような表示はどのような仕組みになっているか興味があり、調べてみました。原理は車載ナビゲーターのようなものでしょう。車載NAVIが車の走行位置をGPS衛星から受信した場所で確認するのに対して、駅伝選手の走行位置は第三者に送信して再利用される点にあります。

目標物の現在地を的確に把握する商品はすでに多くあります。携帯・スマホのGPS情報や高齢者管理の徘徊センサーから始まり、探偵や警察が使用するGPS検知器などです。

徘徊センサーやスマホのGPS情報はバッテリーがある間、遠隔地に即時的に現在地を送信可能ですが、安価なGPS検知器は位置情報を内部メモリに蓄積して後で取り出せるようになっています。

現在地のオンライン表示法

テレビ中継局のホームページによると、選手の後方に付けている大会バイクが受信した位置情報をテレビ中継車に送信しており、その位置は概略であると記載されています。

バイクは選手の側に1台ずつ付いているわけでなく、送信タイミングも短時間かどうかは不明です。たとえば、7~10位グループに付けたバイクから代表の位置情報を得て、順位は見た目で決められているように見受けられます。

正確な位置情報を表示するには

正確な位置情報を表示するには、一人一人の情報を即時に管理機器に送れば改善されます。それにはGPS信号を受信して確定した各人の位置情報を即刻、管理機器に送るようにします。

自分の位置を正確に表示するだけならば、GPS機能付き腕時計が出回っています。

最新のデジタルカメラは無線LANやBlueToothを利用して遠隔地や10mほど離れたパソコンに写真や動画を送ることができます。

GPS機能付き腕時計にも送信機能が付加された商品がすでに存在すると思われます。ただ、各大学のすべてのランナーがそのような腕時計を装着してくれるかどうかです。

スポンサー名が入っているゼッケンをすべての選手が着けることを義務付けられているように、ルール化すれば解決に向かうでしょう。運動靴の底にチップ化した受信送信器を埋め込むことも可能と思われます。

今では渡り鳥の生態を研究するために足環、体力のあるヒグマやクジラには送信器が取り付けられています。

腕時計装着の促進策

国民がマイナンバーで管理される時代です。運用面を監視していないと個人生活が筒抜けになりそうです。駅伝に話を戻すと、すべてといっても過言ではないと思われますが、多くのランナーは時間計測用に腕時計をしています。

各人の識別コードを腕時計の中に持ち、それに加えて選手が通過する情報を中央管理部に送信して1㎞ごとのラップを運用システムが表示することも可能です。

上の図のようにモニタ画面に、表示ポイントを通過するチームのラップタイムを表示することができます。選手が通過するまではテレビの中継画像や地域から募集したコマーシャルなどを放映するのも一つの方法でしょう。

さいごに

駅伝の放映についての感想に終始しました。人工知能についての感想などは次の機会になります。

2017新春の歌


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