歳時記と暮らし

新しい春

外は寒く天候としてはまだ冬なのに、春は新年を迎えるときに一度、使われました。そして、季節を分ける節分のときにもう一度、使われます。新暦、旧暦と入れ混じっており、めでたい言葉には誰でも寛容です。

節分はずっと前、生まれてもの心が付いたときから体験していましたが、恵方巻という行事は幼少の頃にはありませんでした。

恵方巻

恵方巻は関西から全国に拡散したようです。その年の歳徳神(としとくじん)がいる方向を恵方と呼び、その方角に向かって太巻きずしを丸ごと1本食べると事が成就するという風習だそうです。

今年の恵方は北北西です。先日、スーパーに出かけたら、フロアに大きな矢印マークが書かれていました。羅針盤の針のようなものが恵方角を知らせて、売り上げアップをもくろんでいました。

商業主義

戦後(これは年代により解釈が異なりますが、このブログでは一貫して第二次世界大戦)、欧米の文化が入ってきました。ハロウィン、クリスマス、バレンタインデーなど日本流にアレンジされながら定着したようです。

そこにはスーパーやコンビニの売らんかなの商業主義が透けて見えます。かつてはニシン御殿が話題になりましたが、つい最近、ノリ御殿と称する金ピカ豪邸をテレビで拝見しました。

昔は太陽との付き合い、月の満ち欠けなど歳時と関わっていた生活が季節ごとの習慣になっていましたが、冷蔵庫の普及や農産物の温室栽培などで歳時に基づいた風習・行事は少なくなってきました。

これに代わって、消費生活をリードするスーパーなどが新しい風習を拡散しています。そこには涙ぐましい努力が見え隠れします。従業員に過重なノルマを課して売り上げを達成しようと暴走しがちです。主任ーフロア長ー店長などそれなりの目標を提示させられ四苦八苦、青息吐息でしょうか。

アルバイトにも会社への忠誠心、貢献度などを喚起してノルマを課すのは行き過ぎと言えましょう。アルバイトによる動画や写真の異常な投稿が問題になっていますが、それは小売業だけの問題だけではないようです。

春を待つ

今が一年で最も寒い頃です。二月は如月(きさらぎ)の別名があり、さらに着重ねるという意味ですが、大寒が過ぎ雨水(うすい、2月19日ころ)を迎えることは、寒さもやわらぎ、雨が降りやすくなります。

春を待ち遠しく感じます。

 

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