月別アーカイブ: 2013年5月

コバンザメ

コバンザメ、腰ぎんちゃく、金魚の糞、虎の威を借るなど似ているようで少しずつニュアンスの異なる言葉は、良い意味には使われません。特に力のあるものにくっついてやがて成功を収めた者へは嫉妬・軽蔑の視線が向けられて揶揄されます。

他の力を能動的に利用するのであれば、一概に蔑むようなことではないように思えます。GPSを利用したナビゲーションシステムの核の部分は米国製です。有事に測位精度を100mまで落とす生殺与奪の権は米軍が握っています。

世の中、give&takeという言葉もあって寄り添ってくれる人がいないとままならないことが多くあります。

コンピュータのOSなど国産は少なく、このことを思いつめると暗くなります。有事が起きて利用が制限されないよう平和に貢献し、優れた応用技術を駆使して活躍するということでしょうか。

新しいことを進めるにあたって

規格、仕様、規約を統一することは技術を普及させる際には非常に重要です。しかし、原始状態、黎明期では成り行きに任せ、実勢を勝ち得た規格が事実上の標準(デファクトスタンダード)になることがあります。

この点、インテルのマイクロプロセッサの開発はひとつの指針になるでしょう。8ビットMPUを開発し多くのシステムが出回った頃、16ビットMPUを世に出しましたが8ビットシステムが動作するモードを残しました。32ビットMPUがリリースされた時も同様です。

古いソフトウェア資産が一気に残滓になることを避け、端境期には2方式の同居を容認するやり方です。

スコープ1 最近、スマートフォン用の地図アプリをGoogle Maps Android API v1で開発しましたが、技術提供先(Google)の方針変更によりこれからはv2を使用することを余儀なくされました。

v1とv2は互換性がなく作り直しになる部分が多くなります。互換性を保持すると足かせになり、改訂の邪魔になるという判断がなされたと思われます。

v1はまだ始めたばかりなので色濃く染まっていないうちでよかったと考えるほかありません。新しいことを進めるにあたっては、やわらかい頭を持ち続けることに徹することでしょうか。あれこれ恨み言を並べずに開拓者の心意気を示したいところです。

おみくじ

山形米沢・山間の小野川温泉を旅しました。米沢と言えば越後から移封になった上杉藩の歴史に触れることになります。上杉藩では、信玄と覇権を争った謙信もさることながら英明な家臣であった直江兼続や中興の祖たる上杉鷹山が有名です。鷹山はアメリカで取り上げられ逆輸入されたありさまは、アメリカでノーベル賞をとった日本人学者のような扱いです。お婿さんの鑑です。 上杉鷹山神社ではおみくじを引くのが楽しみです。大凶でもそうがっかりせず、大吉でも大喜びしないのが常であり、そのおみくじは必ず持ち帰るようにしています。大凶ならば危機が迫っていることを事前に教えてくれ、しばらくは慎重な行動となり、大吉ならば日ごろの地道な努力が認められたのかなと気をよくします。凶関係なら悪を払うため、樹木に結びつけるという行為は怠け者の言い訳といわざるを得ません。おみくじの扱い方の注意書きがありました。お守りにして持ち歩いてこそ霊験あらたかといえましょう。地球環境の保全に協力しましょう。米沢上杉神社

妻はくノ一

NHK BSプレミアムで放映されている風野真知雄原作「妻はくノ一」を観ています。権力、組織、上司、部下、純愛、友情、家族愛などを織り交ぜて楽しませてくれます。

純愛ものといえば藤沢周平の「三月の鮠(はや)」があります。あちらは短編ですがこちらは文庫本10巻です。十分堪能し書棚に飾ってありますが、映像での楽しみも格別です。

妻はくノ一

世の中の仕組みなどわからない若かりしころは純愛ものを好みます。叩かれ、だまされたり荒波にもまれ、たくましさを身につけ始めたころはギンギンぎらぎらものに移りかなりの期間継続します。

おおかたの好みは草食から肉食へ、そして再び草食に戻ってくるように感じます。齢を重ねると肉より魚に移行しますが最近、肉食が大切であることが力説されています。

とまれ風野真知雄氏の時代小説は面白い。ひいきの作者の作品を読破して次はどうしようと考えているときに新しい出会いが生じてうれしい限りです。

マイマップを作る

第2次世界大戦もっとはるかシーボルトが活躍した江戸時代など、地図は軍事的な情報でした。今でも立ち入りが禁じられている場所は数多くあり、大半は軍事施設が存在している場所です。コンピュータや人工衛星の発展により地図情報が身近になっています。

2007東京マラソン

グーグルマップには、上図のように地図に写真やコメント、動画を埋め込んで自分だけのマップを作る「マイマップ」という機能があります。

ゴルフコンペ、研修旅行、イベント案内にこれらの機能を利用してわかりやすいガイド資料を差し上げてください。 グーグルマップの利用・開発法はグーグルから公開され、ユーザーの使い勝手に特化したフレンドリーなアプリを開発することができ、自由に公開することも可能です。

グーグルへのライセンス料は無料ですが、開発製品を第3者に公開するに当たり、無料で公開することが義務付けられているものもあるようです。有料でアプリ公開を目指す場合は詳細な調査が望まれます。

活動の季節

ハイキング(Hiking)は、軽装で自然の風景や歴史的な景観を楽しみながら一定のコースや距離を歩くことをいいます。一方、トレッキング(trekking)は特に登頂を極めることにはこだわらず、山の中を歩くことを目的としています。活動に適した季節が到来し、山菜取りや景勝地めぐりの計画を立てる喜びが倍化しています。動画などに手軽に投稿できる時代になりました。歩く前に予定を立て、自然を楽しみ世の中に発表することができます。あとは積極的な行動があるのみです。

TREKKING-2

里見女流5冠王誕生

里見香奈出雲のイナズマこと将棋の里見香奈女流5冠王(21)が誕生しました。終盤の逆転劇が強みらしい。女性だけの参加ながら6冠中5冠を掌中に収めました。

日本将棋連盟の正式なプロ棋士で女性はまだ誕生していません。マラソンなどではまだまだ男女の実力差は大きいです。知的な格闘技では男女差は存在しないと考えるのですが将棋ではいまのところ格段の差があるようです。

原因は単なる競技人口の差によるものと思われます。女性の正式プロ誕生を心待ちにしています。

日本将棋連盟のプロ棋士棋戦は数多くあり、かつてスポンサーといえば新聞やTVが主でしたが、今ではインターネット系が盛んになってきました。谷川、佐藤、羽生、森内、渡辺氏らのうち最後の3人による3強時代と言えるのではないでしょうか。

谷川九段、羽生3冠は天才と言われ若い頃に目を見張る驚くべき手を指しています。以下にNHK杯戦と竜王戦から参照します。いずれも凡人には考え付かない手です。当時の羽生五段と加藤九段の「羽生善治 伝説の5二銀ダイジェスト」版、Youtubeで稀代な妙手を堪能できます。

52銀