日別アーカイブ: 2017-06-14

多目的時計

平準化政策

我が国の製品は品質が高止まりに安定傾向にあると言われています。あるとき、100円均一ショップでサインペンを買ったところ、新品なのに、さんざん書き古したごとく書けないことがありました。made in CXXの輸入品でした。店員はよくあるのか、丁重にお詫びの後、他のものと交換してくれました。

日本では、人件費が高いせいか大量生産品が出回っています。半完成品やキット商品はほとんどありません。貧しかったころから国のリーダーが長年、人並みの生活を目指し国民を鼓舞してきた政策の表れとも言えるでしょう。

手編みのセーター

文化が爛熟期に近くなるほど、ありふれた大量品に飽き飽きするのが普通のように感じますが、我が国ではなかなか、そのような兆しがありません。

それでもクリスマスのプレゼントに手編みのセーターを贈る乙女がいると信じたいです。それと同じ趣旨で、世界に二つとない多目的時計を作って、憧れのマドンナにプレゼントしませんか。そのサンプルを示します。

笑福ちゃん時計の概要

この時計は日頃、思い切ったメッセージを伝えられずにいる人への記念日のプレゼントを想定して作ったものです。例えば、誕生日とか入試合格祝いに贈るものです。市販品は恐らく出回ってなく、正当な見積もりにより算定すると数十万円にもなろうというレアものと言えます。

誕生日や合格祝いの期日が近づくとイベントを盛り上げるために、カウントダウンが始まります。そして定刻になったら、ショパン作曲の「小犬のワルツ」が流れるなか、思いっきりメッセージを伝えます。

その後、3種の記念写真がフェードインしながら描画されます。サプライズの儀式が終わって、この後、一時間ごとに世界遺産や名所旧跡の写真が表示され、デジタル・アナログのハイブリッド多目的時計に戻ります。

左上の円がcoral(サンゴ)色からcornsilk(トウモロコシ)色に変わっていれば、時計中央の背景画像を変更することができます。クリックするたびに更新され、12回で一巡します。

手作りの薦め

文化は模倣から始まり、進化・発展しながらオリジナルなものに進むと言われています。

ビトンやグッチの高級カバンに執着して身に着ける人も多いですが、ハリウッドスターは日本のカバン職人に数百万円もの大枚を用意して、特注品を注文するという話を聞きました。

多目的時計をプレゼントしてもどの程度、評価されるかは保証の限りではありません。その責任は一切、負えません。見向きもされなかったら、生まれてくるのが早かったとか民度が思ったほど高くないからなどと嘆いて自負心を満足させましょう。

再読み込みボタンをクリックし、先頭から再実行してください。ブラウザGoogle ChromeとOperaで動作します。3分間、閲覧し続ければ、必ずサプライズが起きます。

動作例

箸立てに入れる箸の向き

標準と共通

生まれた環境が違う者同士が一緒の生活をすると戸惑ったり、衝突することがあります。昔は似たような生活をしてきたもの男女同士が共同生活に入れば万事うまくいくと言われました。

それでも呼び名ひとつをとっても「おにぎり」でなく「おむすび」だと主張してケンカになることもあります。

標準というのもいい加減なもので、時代により変わったりします。だから、こだっわり、執着するのはいかがなものか。礼儀知らずなどと決めつけるのは良くないです。祝儀や見舞いの袋に入った札(さつ)の古さや裏表よりも、金額の多さをすなおに喜ぶべきです。

仏壇に供え物をするのに仏壇から見て字が読みやすいようにと逆向きに置く地方もあると聞きます。故人は字を読むこともないのだが、故人を尊重して供え方で気持ちを表現していることはわかりますが、それを扱うのは残された人々ですから、そこをないがしろにしているとの意見にはどのように反論するのでしょうか。

ご先祖を敬うのは良いことだが、もっと根本的な優れた言い伝えを反故にして、本質から外れた形式的なことがらにこだわっているようでは日進月歩の競争社会には置いてけぼりにされそうです。しかし、宗派によってそれぞれあるようで、正解は一つだけではありません。

箸立てと箸の向き

箸立ては箸を一時、収納しておき、容易に取り出せる容器です。大衆食堂では割り箸を立てておいて利用者が取り出せるようになっています。割り箸が袋入りでなければ、箸先が下になっていることが多いようです。

家庭では箸立てに入れる前に洗った箸を水切りにいったん入れ、乾いてから箸立てにいれます。そのとき、箸先を上にするか下にするか2方式あり、その割合は拮抗しています。上派、下派それぞれにもっともな理由があり、ローレンツの刷り込みではないが、幼年期から何も不思議がらずにしていた行為が標準と考えていることでしょう。

箸先を上にしておく最大の理由は、箸立ての底にはゴミがたまりやすく不衛生だからです。また、下にする最大の理由は、箸を食卓に置くとき、口に触れる部分を手で触ることへの抵抗です。

ある篤志家が投票で決めようとして、投票者を募ったら上派:29票、下派:44票という結果を報告されていました。投票者が73名では何とも言いようがありません。

面白いことにスプーンやホークの場合は上図の右のように、押しなべて手にする柄の方を下にしています。これは不衛生かどうかは棚上げし、料理を盛り付ける方は形が大きいので箸立てに入れにくく、扱いやすさを優先したものと思われます。

一般的なのはどれ

一般的とは一概に語れませんが、昔は夏場にハエがいることは極く当たり前で、そのため、下向きに入れておいたように感じます。今はハエがいることは少なく、手洗いが励行されるし、使い捨てビニール手袋をはめて食事の準備をすることもあり、上向きに入れることが多くなったことでしょう。

箸立ての改良

箸立ての底が不衛生と感じる人には、乾燥剤&消毒剤を中に敷くやり方はどうでしょうか。また、日光消毒ができるように組み立て式の箸立てを購入してはいかがでしょう。

売ってなければ、開発・製造して100均で売り出したら儲かるのでは。亀の子たわしで財を成した方がおられるようです。行動は結果を生みます。

後日談

この記事は閲覧者が多くありがたく思っています。執筆時から月日が経ち、事情があって台所に立つことが多くなり、箸をそろえる機会が増えています。その経験から箸の向きについて加筆しました(2018-08-22)。

箸のデザインで単色のものが多いのですが、図のように太い部分に絵柄のあるものもあり、その違いにより個人の持箸を特定しています。その場合、細い部分を上にして箸入れに入れておくと誰の箸か特定できずに困っています。

この体験から太い方を上にするに1票を投じたいと思います。