日別アーカイブ: 2018-12-25

大橋流で駒を並べる

盛り上がりの2018将棋界

スーパースター、藤井聡太七段の出現で2018年の棋界は大盛り上がりでした。高校生で学業と両立させながら収入を得る社会人でもあるのです。事情を呑み込めないおおらかな人には中学生、高校生でやれることは大きいものはないはずと高をくくります。

先を越された大人の気持ちもわかります。高校生ではまだ体力も大人には適わず野球、相撲、自転車競技など大人に適いません。知的競技は2~3歳から始めることができるものもあり、10~13歳で全国レベルに達してもおかしくないです。

俗に一流になるには最低でも10年は掛かると言われます。将棋や囲碁は小さな体でも戦うことが可能で早くから始めれば12,13歳でも鍛錬を始めてから10年が経つので過小評価は禁物です。

若手の台頭

何十年と将棋界をリードしてきた羽生永世七冠が無冠に転落したのは驚きでした。トップに上り詰めた先人は常に追われる立場です。

自分の情報は数限りなく多くの人々に公開されるのに対して、若手の情報はそれほど公開されません。

これはいつの世も繰り返されてきたことなので当事者は何とも思っていないでしょう。

このまま、ずるずると終わることはないでしょう。捲土重来(けんどちょうらい)を期すことを願っています。

一説によると若手のAI将棋による研究に、ベテラン・古豪の牙城を崩されたとの評価が出ていますが、それが全部ではないでしょう。

駒を並べるにも流儀

将棋は礼に始まり礼に終わるなどと言われ礼儀を重んじます。気楽な対局では駒の並べ方まで気を配ることはありませんが、衆人環視の対局では駒の並べ方にも注意を払います。

駒の並べ方には古来から、伊藤流大橋流があり今では大橋流を採用する棋士が多いとされています。相撲の土俵入りにも雲竜型と不知火型がありどれが正式と決まっているわけではありません。

大橋流駒並べとは

大橋流駒並べは駒を配置する優先順位に、下段、中央、左、右という順位に基づいています。先手後手とも同じやり方だから、先手について説明すると先ず、九段目の駒を並べます。

ここで中央の優先順位が高いので王がトップに配置されます。次の優先順位は左だから6九金、4九金、7九銀、3九銀、8九桂、2九桂、9九香、1九香と並べます。

最下段は終わって八段目に移ると左優先で8八角、2八飛と配置します。次に七段目に移動し、5七歩、6七歩、4七歩、7七歩、3七歩、8七歩、2七歩、9七歩、1七歩で並べ終えます。

総括

駒並べのソースコードは前回に述べた方法で入手できますが、いつまでもあると思うな親の金です。親の金よりも親と金が主流ですが前者が本筋という意見に寄り添いたいです。

JavaScriptは原則、ソースコードが丸見えです。AI将棋で対戦するには相手に自分の手の内が見えては都合悪いです。突如、ソースコードが見られなくなることがありますので早めにJavaScriptをマスターされることを切望します。

追加

IE11では動作しません。IE11を除くモダーンブラウザをお使いください。IE11は古典に近いです。MicrosoftではブラウザにはEdgeを推奨しています。Edgeでは期待した動作になるでしょう。

実際に並べてみる

駒の並べ順序においてJavaScriptの時間差表現が威力を発揮します。実際に時間差を体験しないと意味がありません。大橋流で駒を並べるクリックボタンを押してください。

大橋流で駒を並べる ©TacM,2018 Ver0.03
後手:蒼賢照初段 鬼才伝説
天童佐藤敬商店『飾り駒』
先手:聡琳翔二段 新手一生