IT将棋開発
先日、高校生の藤井少年が藤井棋聖と呼ばれる存在になりました。神武以来の天才:加藤九段、谷川元名人、羽生元名人、渡辺二冠などからなる天才の活躍は、二度と破られない功績と称えられましたが破られることが常です。「記録は破られるために作られる」と言われています。
古今東西、天下を取るには十年に及ぶひたむきな努力が必要とされています。将棋は年齢による体格差が少ないので幼少期の研鑽・努力も立派にカウントされることでしょう。幼年期の詰将棋研究、小学4年からの奨励会における実戦研究は天下取りの基礎になったことでしょう。
また、コンピューター将棋による研究も新しい将棋界の波に乗り遅れることなく対応できたものと推察します。コンピューター将棋ソフトの開発は誰にでも門が開かれています。プロに勝てるような高度のものは初心者には垣根が高すぎます。
まずは駒を並べるソフトを手掛けてみませんか。20枚ずつの駒は並べる順序において、てんでんばらばらに並べても問題ありませんが、正式な試合では伊藤流や大橋流で並べることが多いです。
今回、大橋流で20枚ずつ順序良く並べるソフトを開発しましたので、これを踏み台にして高度なIT将棋ソフトに挑戦してはいかがでしょう。
手始めに
コンピューター将棋を開発するには将棋を指す技量のほか、駒や将棋盤、駒台などの画像が必要です。探せば著作権フリーな画像が見つかるかもしれません。駒にしても先手の駒を180度回転させて後手用に用意しただけでは物足りません。影を先手、後手用に付加する必要があります。
駒の画像は先手、後手の集合画像がネット上に満載されています。参考にされるとよいでしょう。集合画像から目的の駒の画像を取り出す関数も用意されています。これらはプログラミング技術になります。美術からソフトウェア工学までの総合知識を少しずつ積み重ねて大作を完成されるよう願っています。
サンプル
将棋は役立つの?
❶友達が増えた
❷じっくり考えられるようになった
❸勉強ができるようになった
❹先を読む力、決断力が身についた
❺礼儀正しくなった
❻感情コントロールが可能になった
本格化への道筋
導入編のコンピューター将棋ソフトを本格的なものに作り上げるには、上に示した機能をひとつひとつ積み上げます。やがては見上げる山が完成するかもしれません。
おまけ
将棋は王将の下に19の部下が付いて戦うゲームですが、先手(あるいは上位者)が王将(おうしょう)、後手(下位者)が玉将(ぎょくしょう)を持つならわしがあります。王の字は逆さにしても大差なく読み間違いを避ける意味合いからの慣習のようです。