伊勢詣にまつわる江戸時代の話です。
江戸時代における庶民旅行の一番人気は「伊勢参り」でした。伊勢神宮は今年、20年ごとの神宮式年遷宮にあたり、伊勢詣は活況を呈することでしょう。伊勢参りはええじゃないか大衆運動と若干のかかわりがあり底流では世直しとつながっていたようです。
伊勢参りを成功させた営業政策
① 古代時代、伊勢の神々は国家神で天皇家の祈願のみ許可
② 伊勢大神宮の広報マン・仕掛け人、御師(おんし)の地道な努力
③ 信者獲得に全国津々浦々まで出かけ白粉、アワビなどを配って営業
④ 講を作って金銭問題も解決できることを提案、旅のコーディネーター
⑤ 参宮者を手厚くもてなし、御利益を強調
⑥ 初穂を納めた人には、お札を渡して安心感を与えた
⑦ 60年周期でお金をかけない抜け道ツアー「おかげ参り」の幸運
資料:「江戸の旅は道中を知るとこんなに面白い!」、青春出版社,2009,菅野俊輔編集
伊勢大神宮の広報マン・仕掛け人、御師(おんし)は、今ならさしずめAKB48の敏腕プロデューサといったところでしょう。大金持ちになった先駆者がいるのではないでしょうか。