しぼむ経済
ほとんどの自治体で人口減が進んでいます。閉鎖的、硬直的、閉塞感ただよう組織ほどその傾向が顕著です。
金を掘って一時代を築いても金山の資源はいつか尽きるものです。早めに対策を立てておかないと掘りつくしたときは廃墟の一歩手前ということになります。
従来路線を突き進もうとする集団とそれを変えようとする集団がいて、両者の利害を両立すべくそこそこ対応することは至難です。そこには強力なあるいは病的な独裁的なリーダーシップが要求されます。多くは力のある集団が覇権を握って進んでいくのです。
持続可能な発展
「大きいことはいいことだ!」とある作曲家がテレビCMに出ていました。素朴、ひっそりより大規模、豪華、金ぴかが貴(たっと)ばれました。
「お客様は神様です」と経営者や演歌歌手が囃したて消費活動を鼓舞し、24時間戦えますかと煽り立てました。
そこには数百年前の戦国時代、戦争することで周辺諸国を蹂躙し領土を拡大し、部下に恩賞を与え、ひたすら膨張主義でかけ走る様に似ているかのようでした。どんどん、物を買い、捨て、消費することがステータスとされました。
「持続可能な発展」、この耳障りのよい言葉を実現することは至難です。暴論を覚悟に発言すれば永久機関を発明するに近いと言えましょう。組織はにっちもさっちもいかないという状態まで進まないと事態を変えることは難しいです。
原点回帰
200年を越す鎖国政策をしながら、資源を再利用して絢爛文化を築き上げた時代がありました。
ないものは他から調達することができますが、今の時代、あまりに安易にことが運ばれ過ぎます。かつては繕(つくろ)うという行為があり、嫁入り支度に母親から伝えられました。
高度成長前の話ですが、ある中堅鉄道電車に破れを繕った座席を見つけ感心したことがありました。破れをガムテープで覆い隠すような補修でなく、目立たない糸で細かに破れを結んでいました。人件費がそれほどかからない時代だから可能だったかも知れません。
昔、ズボン(今流にはパンツ)を買うと必ず端切れが付いてきました。不注意でカギ裂けしたときの補修用布です。ミシンでギザギザに目立たないように補修したものです。
働いてお金を稼げる環境にある場合は、古いものは捨て新しいものを購入した方が効率的です。今は労働時間の短縮が叫ばれ、休みになる祝祭日が増えています。
以前より人件費は高くなっていますが、逆に考えると自分が他人に仕事を依頼するときには高額な経費を必要とします。
ここらへんで昔に帰れる部分は原点回帰を図り、新しいやり方が相応しいのならば現状を踏襲して大胆に見直す時期が到来したと言えるでしょう。変わらないと置いて行かれます。合言葉は原点回帰です。
終わりに
あり余る時間を利用して、オリジナル作品を家族のために作ってみましょう。
頭を休めるために、よろめきドラマや三面記事番組もよく見ます。
最近、コンビニで買うおにぎりは大変おいしいですが、おばあちゃんが作るおにぎりに感動する青少年の出現を期待したいものです。