利害と特質
既存細胞に新しい細胞が混入すると攻撃されます。既存のものが劣化しなければ現状を維持することができますが、淀んだ流れには腐敗がつきものです。新しい血を入れないと後れを取ることになります。
「形あるものは滅する」、経年変化、自然消耗、金属疲労、老化、品質低下、陳腐化…などぬるま湯に浸る日々の倦怠を戒める言葉に事欠くことがありません。
そうはいっても新しいことを始めると激しい抵抗に会うことがあります。新しいことを採用したときの光と影、裏もあれば表もある、インターネットがここまで普及した今、少し考えてみよう。
・最近、メールソフトを変更したとき、本文に「添付ファイル」のキーワードを使うと最後に『添付ファイルの設定を忘れていませんか』というメッセージが出力され、本文内容に反応した。
・無料のソフトをダウンロードしたときに『あなたのコンピュータは激しい機能低下にさらされています』などのメッセージが入り、対策ソフトの広告が増える。
・孫への晴れ着プレゼント、卒論作成のための風俗実態調査、研究対象のためのマンション購入調査等に同じ傾向のキーワードで検索を繰り返すと高級着物、怪しげな会への誘い、マンションや別荘の案内広告がいやになるほど入る。
・facebookを使うとかなり前の出身組織の同僚の消息を知ることができる。それを別の用途に使う輩(やから)がおり、facebookは不倫を助長していると糾弾する人もいる。
・一方的な発言が増大している。デモはそれなりの経費がかかるうえ、届出、示唆行動者の動員が入るが、SNSによる情報発信はコストパフォーマンスが大きい。光と影が顕著に出る。
・多数の会員への一斉メール送信は大助かり。正常な使い方は管理者の労苦を軽減してくれるが、通信販売などの商売にも使えるので間接的に名簿の違法販売が増えている。
まとめ
新しいことへの問題点などの一角を挙げてみました。電話をなくしてしまえば振り込め詐欺をゼロにできますが、実用的ではありません。インターネットの便利さも危うい綱渡りです。
脅迫めいた広告は疑ってかかり相手にしないことです。
新しいことを進めるに当たり、古いものに目を向けると事が正しい方向に進みやすいと言われています。宇宙開発者と侘び寂びは最高にマッチングしているようです。