膨張策
江戸時代、2代、3代将軍の頃からは東西を二分するような戦いは無くなり、軍事費の削減を図ることが可能になり、文化の爛熟へと進みました。戦争による膨張策は使えなくなり、やがて華美な生活が一般化して経済を圧迫するようになりました。
昭和元禄期を経て平成へと進み経済が縮小して、いまや江戸時代の中期から幕末に向かった厳しい時期に差し掛かった頃に似ているように感じられます。
地球の大半を支配下に治め、太陽の沈まない国と言われた大英帝国も今ではグレートブリテン島、アイルランド島北東部を主領地にしています。
身の丈に合った生活
人口減などに起因する様々な縮小化はやむを得ないことでしょうが、往年の羽振りのよさに慣れきって身の丈に合わない行動が目に付きます。
高速道を走っていて眠気防止にパーキングエリアで休止し、冷水で顔を洗ってリフレッシュしようとしても温水が出るばかりです。
寒冷地では寒さで手がかじかむと運転に差し障りますが、車内・室内はエアコンが効いているので、昔ほどの温水サービスは必要ないように感じます。
贅沢三昧
高度成長期には十分な予算があり、新設高速道路もトンネルや橋梁を多用して直線的な設計になりました。ちょっと遠回りすれば建設費が数分の一になったであろうに、ずいぶん、大判振る舞いをしたものと後日、評価されています。
予算的に困難な時期、時代の変革にすばやく追従していかないと継続した活動ができなくなります。
変革の始まり
大企業や地方自治体においても採算の合わない保養所を売却しました。銀行も合併が整いメガバンクが誕生しましたが、ある洋行帰りは午後3時に閉まる社屋がなぜ駅前の一等地にあるのかと疑問を投げかけています。
改革は少しずつ進んでいます。東大を含む6大学野球は入れ替えがありません。連敗を重ねる大学が機構の一員であることで野球の技量向上には役立たなくても、有能な役人が多く輩出しますので、総合的に判断して改革の嵐は吹きません。
最後に一言:『必要があれば改革は進む』