トイレ小考

トイレと介護

介護中

お手洗い、トイレ、厠(かわや)、便所、御不浄(ごふじょう)、はばかり、東司(とうす)、雪隠(せついん、せっちん)など数々の呼び名があります。トイレは公共場所では男女別々になっています。

高齢者の男女ペアでは介護のために、一緒にトイレに入ることがあり、誤解や犯罪防止に介護中を示す介護マークを貼ることが多くなっています。トイレを見ればその国の文化や地域の民度が分かるとも言われています。

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心配りに富んだ男子小便器

トイレは男女別、男子トイレは大小別に分かれています。最近、男子小便所でかつて見たことがない仕切り板が付いた便器を発見し写真に収めました。これまでの男子小便器は上右図に示すように仕切り板がないのがほとんどです。

女性は男子公共トイレにおける小用のマナーのことをお分かりいただけないので説明します。〇〇〇〇〇、〇〇〇のように便器が並んでいる場合、5連では先に1人がどの席に立っても2人目は1人分離れて立つことができますが、3連では真ん中が使用中(〇◎〇)であれば、2人目は隣り合う席(◎〇あるいは〇◎)に立たざるを得ません。

このような場合は失礼に当たりませんが、◎〇〇のように左端が使われていれば2人目は右端の席に立つ(◎〇)のがマナーです。隣り合っても違反とは言えませんが、ムッとされることがあります。

隣り合わせた席で小用を足すときは横から覗かれることがありましたが、仕切り板があればその恐れはありません。

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仕切り板付き小便器は東京都の上野駅に数年前から設置されていました。準備が整ってやっとカメラに収めました。痴漢と間違われないように清掃員がいて用を足す人が途切れた少ないチャンスを捉えてシャッターを切りました。

トイレ研究の採用

トイレなしトイレ研究をライフワークにしている学者が大勢います。モータリゼーションが到来して高速道路の建設が始まった頃、適切な距離間隔でパーキングエリア、サービスエリアが設置され、男女それぞれ適切な便器数を決定するためにトイレ研究学者の見解が参考にされたと言われています。

男女別のトイレ利用時間を調査するために、学生に長距離列車に乗ってもらい、男女それぞれに、列車内トイレ利用時間を計測したと聞いたことがあります。

おわりに

ウォシュレット時代によりトイレの形式は様々です。最近、日本のウォシュレットタイプトイレは外国からの旅行客に人気抜群で土産品として重用されています。

WikiPediaで小便器を閲覧したところ、わずかながら仕切り板に関する記述があり感心しましたが写真は掲載されていません。

横文字がまぶしかった頃、トイレのことをWCとも言っていましたが、今では死語になったようです。ちょっとトイレに想いを馳せてみました。

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