ネーミング
「名は体を表す」と言われています。新生児の名前や新しい事を始めるとき、関係者はワクワクしながらネーミングします。それらの悲喜こもごもを綴ってみます。
安直から謹厳まで
赤ちゃんの名前を考えるとき、夏に生まれたから夏子、冬に生まれたから冬彦と名付けても安直とは言い難いです。子は今でこそ少ない名前になりましたが皇族が伝統的に使う漢字ですし、彦は古来から男児の美称であり親の愛情が感じられます。名付けてからのフォローが大事です。
外国人技能実習制度とは名ばかりで、日本に不足している労働力の補充に利用されているとしたら、立派な言葉が泣くといったところです。他にも都市部の電車は、院電、省線、国電などと呼び名を変えましたが、時代にふさわしい名前をと募集しE電と呼ぼうという大々的な動きがありましたが定着しませんでした。
実態隠しに利用
太平洋戦争の敗戦を受け、戦後復興を成し遂げ高度成長を体験して長寿化・高齢化社会になり「ぼけ老人」が増加し、ボケという言葉が世に出回り「老人いじめ」のような雰囲気が蔓延しました。為政者はもっと軟らかな言葉を考え「認知症老人」と呼ぼうと考えたようです。
実子さえ誰だか認識できないことから「認知症」に落ち着いたのでしょうがそれならば「非認知症」とすべきと思われます。
認知症に代わって適切かどうかはわかりませんが、熟柿症、到達症、思冬症、爛熟症、茫茫症、超塾症、備忘症、崇高症などが考えられます。
前述しましたが、名前よりは行動です。真摯な行動は名前を超えて光り輝くことでしょう。