わが国は四季がはっきりしています。日々の暮らしにおいて刺激、インパクト、アクセント、変わり映えに季節が深く関与しています。
一年を4つに区分できるありがたさはなんとも言えません。一季をさらに三等分すれば12か月、それをさらに細かく2等分して二十四節気(にじゅうしせっき)となります。
夏は暑くわずかな衣服で過ごすことができますが、冬には寒さが身にこたえ本格的な防寒服を必要とします。住めば都ですので暮らすうえでの最適地に関する論争はいたしませんが、わが国の大半は外界の環境に対応せずには住むことのできない努力の地帯と言えましょう。
二十四節気の始まりは立春でその前日を節分と言います。そもそも節分は季節を分ける日であり一年のうち4日ありますが、夏、秋、冬の節分はあまり顧みられることがありません。
豆まきに代表される春の節分だけがクローズアップされています。
温暖化が進み四季の感覚が薄らぐと日本独特の繊細な文化も平べったくなるのでしょうか。
四季の折々には昔ながらの行事があります。バレンタインデー、ハロウィン、クリスマスなどの欧米の行事もいいのですが、気候・風土に見合った文化を大切にしたいものです。
大寒が過ぎたばかりで今が寒い盛りですが暦の上では春です。冬と春の花、六景を掲載します。