中核病院
先日、病院にかかりました。最近、高価な医療設備、高度技術を持つ病院では原則、完全紹介、完全予約制を敷いてコンビニ受診を締め出しています。
予約なしの飛び込み診療も受け付けますが、その場合、5000円ほど割高になるようです。新しい法律が施行されているのです。
このたび、体験した大企業系列の中核病院では一日の往来者がかなりの人数になり、いつも長時間、待たされます。大学病院のように名前にひかれて行くのではなく、それなりの理由があって出かけています。
微妙な言葉
今回かかった総合病院のある内科では、診察室が第17までありました。あり余る待ち時間を利用して診察室の番号を調査しました。その体験から人間の病気に関する心理と言葉について考えてみます。
最近では、結婚式において、忌み嫌う言葉などには無頓着になったようです。
人の離合集散は言葉のあやで語りつくされるほど単純でないことが知れ渡り、本質的な論議を大切に考えるようになってきたからと推測されます。
反面、病気についてはまだまだ、難病と言えるものが多く存在し、言葉によって病人を不安にさせないように気を使っています。
以下は存在する診察室の呼称です。一般に第3診察室は短縮して3診と呼ばれることが多いです。
番号 | 正式名称 | 略式呼称 |
1 | 第1診察室 | 1診 |
2 | 第2診察室 | 2診 |
3 | 第3診察室 | 3診 |
4 | 第6診察室 | 6診 |
5 | 第7診察室 | 7診 |
6 | 第8診察室 | 8診 |
7 | 第10診察室 | 10診 |
8 | 第11診察室 | 11診 |
9 | 第12診察室 | 12診 |
10 | 第16診察室 | 16診 |
11 | 第17診察室 | 17診 |
避けられる数字と理由
17までの数字で避けられた数字は4,5,9,13,14,15の6つです。4と9は古くからある「死」と「苦」からきています。意外なのは5です。そこには病院ならではの理由があります。
第5診察室を短縮して呼ぶと5診になります。5診は誤診につながり患者には嫌われるでしょう。5が欠番になった例は初めて見ました。
14と15は4と5の延長と考えられます。13は西洋ではもっとも忌み嫌われる数です。最後の晩餐でキリストを裏切ったユダの席が13番目とか13日の金曜日などが原因のようです。
江戸時代、鎖国体制と言えども西洋文化との交流はかすかに存在したでしょうからわが国でも13は嫌われ数字だったと考えられます。
最後に
病院は「無防備の最たる場」、「泥棒の練習場」と言われています。最近、病院の内部犯行ともとられる不可解な事件が頻発ないし明るみになっています。
性善説に基づく運営は無理があるようです。他の施設同様に警備員の巡回や防犯カメラによる監視が多くなるのでしょうか。
おちおち、病気にもなれません。いや、病気にはなりたくありません。