マンドリンとは
マンドリンは弦楽器のひとつで、4複弦(8本)からなるギターよりも小ぶりな楽器です。
ギターのように和音を奏でることは苦手な楽器で、主にメロディーを担当しソロ演奏よりも合奏に似合います。
イタリアなどで普及したようです。ロシアには音質がマンドリンに似ていて、形が角ばったバラライカと呼ばれる弦楽器があります。
合奏の楽しさ
楽器演奏は合奏が圧巻の楽しさです。鍵盤、木管、金管、弦楽器のほかにリズム楽器などがあり、指揮者のもと、全員の呼吸が一致したときは最高の気分になります。
複数の弦楽器、管楽器および打楽器の編成による音楽を演奏するオーケストラにおいて、コンサートマスターといえば第1ヴァイオリンの演奏者が務め、演奏前のチューニング(音合わせ)をまとめます。
マンドリンはヴァイオリンやピアノなどの楽器に比べて地味な存在です。それでも、マンドリンを中心にしたマンドリンクラブが作られ、演奏会が開催されます。
合奏では打楽器やトライアングルが加わると演奏に厚みや深みが増し、強い印象を与えることとなります。
過去の作曲者がマンドリンをフィーチャーする(特徴づける、際立たせる)大曲を手がけたことは多くありませんがないことはないのです。
マンドリンをフィーチャーした曲
マンドリンのクラシック曲に《ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 第1楽章
》があります。ヴィヴァルディは江戸時代、4代徳川家綱将軍の頃に生まれた音楽家であり、先の協奏曲を残しています。
上記曲の著作権は戦時加算条項など戦争の負の遺産を加えたとしても、とうの昔に消滅していますので、以下に掲載します。
作曲者が死後、50年や70年を超えていても、編曲者や演奏者が現存している場合もあり、著作権の扱いは厄介です。ヴィヴァルディの名曲を聴くには、イ・ムジチ合奏団によるヴァイオリン協奏曲『四季』が有名ですが、たまにはマンドリン協奏曲に想いを寄せましょう。
マンドリンのクローズアップ
古い話で恐縮ですが、倍賞千恵子の青春歌謡曲《下町の太陽》でマンドリンが一躍、注目を浴びました。青春の一ページです。
マンドリンといえば、『丘を越えて』の作曲家・古賀政男氏の功績が評価されます。
ある市民会館で開かれたM大学マンドリン演奏会において、ショスタコーヴィチ作曲『ジャズ組曲第2番~第2ワルツ』を聴き、感動にひたりました。