寒さもやわらぎ、梅のつぼみがほころびています。梅の花は桃や桜に較べて華やかさでは劣りますが、清楚、素朴な感じを受けます。
万葉の時代、梅は渡来して日が浅く珍しい花だったと言われています。花見といえば今では桜ですが、飛鳥、白鳳、奈良時代は梅であり静かな美しさを堪能したことでしょう。
梅を想うとき菅原道真が浮かんできます。梅は菅原道真を祭った天満宮の神紋になっています。酸っぱいこともあり、薬用としての効能が珍重されていましたが、最近は加工技術が進みおいしい食料に変貌しています。
取り合わせが良いことの代表として「梅にうぐいす」「松に鶴」「竹に雀」「波に千鳥」などがあり、悪い例、似つかわしくない例として「掃き溜めに鶴」「鶏群の一鶴」「藪に黄金」「床の間に肥溜め」があります。
最後はある政治家の言葉を面白おかしく喧伝されたもののようです。 脇役として梅にまつわる話題を集めてみました。