硬直した組織の改善

過ちては則ち改むるに憚ること勿れ

組織が大きいほど柔軟性に乏しいといえます。一歩間違うとマニュアル頼み、指示待ちに陥ります。それでも規範となるべきマニュアルが整っている場合は救いがありますが、なぁなぁで昔からの習慣で基準も曖昧のまま、ときのリーダーの一声でことが進んでいるのは問題です。

4630万円誤送金でフロッピーディスクを使った送金方法が一概に悪いということではありませんが、古いやり方を改めるという風通しの面で問題があったのではないだろうか。

似たような組織で働いたことがありますが、管理サーバーのシステム時刻が1時間も狂っているのに直そうとする風潮が無いことにびっくりしたことがあります。

自分の身に振り返ればこのようなことはいくらでもあります。

いつも身に付けている電池式腕時計で曜日は実態と合っているのにうるう年のせいで日付が違っていたり、血圧計の日付が一日前になっていたりします。

これは本人や家族間だけの問題ですが何千人、何万人という市民には通用しません。小さなことをないがしろにしておくと積り積もって大事になるのです。

最近ではパソコンなどのシステム時刻はグリニッチ天文台の基準時計や電波時計から取得するので狂うことはないのですが、古いシステムでは内蔵しているクォーツ式時計から時刻を取り込んでいます。

長い年月で大きく狂ってきます。やはり昔からの事務処理ができるだけのパソコンでは問題が起きやすいでしょう。やたら新しいものが正しいという新しがり屋は問題ですが、取りあえず「目先のことができればいい」は危険です。

硬直した組織はいつかは問題が起きます。『過ちては則ち改むるに憚ること勿れ』は紀元前の大昔から言い尽くされています。

とにかく、昔からある組織は考え直すことも一案です。また、洋の東西を問わず大企業、とりわけGAFAMの製品を鵜呑みにして信じるのはいかがなものでしょうか。

ものごとを自分で考え、より良い社会が作れるような将来が到来するように願っています。

コメントを残す

下記項目は必須ですがメールアドレスは公開されません。名前はニックネームをお使いください。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください