メール利用を薦めても頑固に受け付けない御仁がいます。今のやり方で私は困っていないから考慮に及ばずと言いますが、困っているのは運営当局者側です。9割がたの会員にはメール同時送信で連絡できますが、1割の会員には郵便での連絡になります。切手代、手紙投函の手間ひまを考えると膨大な経費になります。
負け惜しみの強いことを揶揄する言葉に「石に漱ぎ流れに枕す(いしにくちすすぎ、ながれにまくらす)」があります。「流れに漱ぎ石に枕す」との間違いを指摘されても、石で歯を磨き水の流れで耳を洗うと強弁した中国晋の故事に由来しています。
前回、写真などのデータ共有でPicasaなどの採用に触れましたが、見るだけにとどまらず情報そのものを届けたい場合には物足りません。大量の原稿を印刷所に送付したいときなどに該当します。この場合も商用サーバーを用いたクラウドシステムとして既に運用されていて、「大容量ファイル転送サービス」と呼ばれています。10指に余るサービスがあるようですが、3つを紹介します。
①大阪ガスグループ、エルネットによる「宅ファイル便」
②BIGLOBEのクラウドサービス
③FilePostによる「大容量ファイル送信、ファイル転送サービス」
100MB,300MB,2GBまでは無料、登録必要、登録不要など様々です。同時送信は必須のサービスです。いずれも当事者間で直接、情報をやり取りせず仲介者(商用サーバー)を介すれば大容量の情報を送受信できると言うことです。自分の利用状況に適したサービスを選択してください。