酉年のおわりに

十年一日

世の中が激変しているのに十年一日のごとく、変わりのないものがたくさんあります。行政改革は手あかのついた古びた言葉になり、身を切る覚悟も掛け声だけで元の木阿弥です。2018年度当初予算が閣議決定されましたが、総額で約98兆円もの巨額ながら1/3を超える借金で賄われます。

緊急避難策

誰にでも手元不如意(てもとふきょい)《家計が苦しく金がないこと》の経験はあり、親元などから援助を受けたりした経験があることでしょう。これが常態化して暮らしぶりを顧みないと世間を狭くします。短期間とは言わず、ほどほどの期間で回復の見込みがある場合に借金してでも従来の生活レベルを維持するのが一般です。1/3以上を借金に頼るのは緊急避難策とは言えません。

奢侈禁止令(しゃしきんしれい)

贅沢はならんというお触れが出て、庶民は絹などの贅沢品を身にまとうことを禁じる法令が出された時代がありました。これはなぜかよくわかりません。今の政府のやり方は当面、借金で国を動かし次の世代がその借金を穴埋めしていくこととは違うような気がします。贅沢する余裕があるのなら、そのお金を国のために寄付しなさいというのならば、納得はできないが理解できます。

難しいかじ取りが迫られている

報道機関の常套句ではありませんが、「難しいかじ取りが迫られている」時期ではないでしょうか。独裁国家がなくなれば、誰もが住みやすい国が実現すると思いきや、群雄割拠の状態になり戦国時代に逆戻りになっている地方があります。国の内外を問わず、他人、他国のことを思いやる余裕がなくなってきつつあります。

選挙のとき、全世代の幸福を目指すとのセールスポイントは実現不可能です。どこかを削ってその予算を別のところに振り向けるしかないと思われます。戌年はそこそこに活気ある年でありますようにお祈りします。

 

コメントを残す

下記項目は必須ですがメールアドレスは公開されません。名前はニックネームをお使いください。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください