伊勢神宮は今年、20年ごとの式年遷宮にあたりさまざまな催し物がなされるようです。天皇との結びつきが深く、天皇の力が衰えたあとも陸続として日本の文化を継承したものと思われます。そのような状況において、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた皇女「斎王(さいおう)」と呼ばれる皇族女性がおられます。
昨年、2時間ドラマ、「斎王の葬列」を再放送で見ました。このとき、初めて斎王という言葉に出会いました。浅見光彦シリーズ27のドラマは伊勢神宮とは関係ないようでした。 斎王は、天皇の代替りごとに天皇即位後、未婚の皇族女性の中から選ばれ、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるため、京から伊勢に派遣されました。
都を立つ朝、斎王は郊外の野宮(ののみや)を出て葛野川(現在の桂川)で禊(みそぎ)を行い、大極殿での発遣の儀式に臨んだと言われています。
斎王(さいおう)はドラマの影響もあり、ミステリアスであり好奇心をこの上なくそそられますが、このあたりで止めておかないと伊勢市の「斎王の宮」というホテルの宣伝と間違われそうですので終わります。