第3回将棋電王戦はコンピュータの勝利で始まりました。プロ棋士側でも昨年の汚名を雪ぐべく対策を練ったことでしょうが、それ以上にコンピュータ側の進化は目覚しいものと思われます。
ネットライブサービス「ニコニコ生放送」で観覧しましたがトイレまでは遠く、ハチが対局者の周りを飛び回ったり会場の環境は棋士にとって不利でした。ほとんどのプロ棋士はいいわけをしません。これに対し、どんな環境でも機械はストレスを感じません。駒を動かすロボットアーム(電王手くん)について多くの人が賞賛していましたが、初めにしてはということでリップサービスでしょう。むき出しのメカを見てコンピュータソフトと人間の対戦というよりハードウェアと人間の対局を感じさせられます。
産業用ロボットの延長だから止むの得ないのですが、頭脳明晰な青年が洗髪・洗顔もせずヒゲも剃らないで人前にでている気がします。白魚のような手でなくとも硬いイメージを連想するような雰囲気には贅沢感はありません。演劇の分野では演じるアンドロイドロボット:ジェミノイドFがデビューしています。
コンピュータゲームの研究は人工知能の研究につながり、産業・文化の発展に貢献しますが機械と人間の戦いは異様です。条件(ハンディキャップなど)を適切に設定することが大切です。近い将来、国家資格ハンディキャップ設定士などが誕生するのではないだろうか。