始まりあれば終わりあり
インターネットエクスプローラー(次からはIE)のサポートが昨日、終了しました。人の一生にたとえれば巨星落つの表現がぴったりでしょう。
ブラウザ(インターネットを検索するツール)の草分け的存在であったIEはパソコン黎明期に君臨し一時代を築いて静かに退場しましたが寂しいことです。
IEの代替ツールは登場間もないEdgeが微増ながら年々、利用占拠率を上げているので憐れみを持って接することもないでしょう。
IEはパソコン黎明期にOSの付属品として世に出て利用者を睥睨し、ブラウザの地位を不動のものにしました。
ブラウザのないパソコンはないのでここではブラウザのことを基本アプリと呼ぶことにします。パソコンが出現したころは気の利いたアプリは少なく、IEに対抗できるブラウザは皆無に等しくIEの独壇場は長く続きました。
時間の経過とともに優秀なブラウザがたくさんリリースされ、IEのシェアは徐々に下がっていきました。
日進月歩の業界において、IEの開発先はバージョンアップして時代の要請に応えることはできないとしてedgeを開発したものと思われます。
当方においてIEから離れて10年は経つでしょう。IEに代わる良いものが山ほど出回ったからです。それにもかかわらず自社システムの取り扱いマニュアルにはブラウザと書くべき箇所にはIEと記載されているものが多く大きなとまどいを感じたものです。
OSメーカーが基本アプリにまで手を出しており、世間的には当然と思われていました。それは車のメーカーが車内を彩るアクセサリーにまで手を染めていることに似た様です。
なぜブラウザが限定されるの
IEのサポート終了によって、その利用者が右往左往されるのは奇異を感じます。運送会社が輸送に使っているあるメーカーの一車種が販売終了しても痛手を被ることは少ないです。そのような経営は失敗と言えるでしょう。
車を選ぶ選択肢は多くあり車を取り巻く業界が成熟しているからでしょうか。それに引き換えコンピュータの世界は発展途上のようです。
IEのサポート終了で思うことは、何事もネームバリューや外見で評価せず、真に役立つことを正しく評価して改革していく姿勢を見せて欲しいものです。
IEの終焉で気をもんでいることはみっともないことです。優勝劣敗は人間有史以来から語り継がれた至言です。原点に戻りましょう。