「歳時」カテゴリーアーカイブ

歳時記、和歌、俳句、川柳

半夏生(はんげしょう)

山開き

今日は山開きの日で、明日は半夏生です。半夏生は夏至から11日目、新暦では7月2日頃のことを言います。

半夏生は二十四節気や七十二候に属さない雑節の一つです。

昔はこの日まで田植えを終えましたが、今では品種改良が進んだので特にこの日にこだわることは少ないようです。

半夏生の風習

半夏生の時には、農作業も一段落して天から毒気が降ってくるなどの言い伝えがあり、当日に取った野菜を食べない風習があったようです。これは農作業をほどほどにして骨休めを薦めたのでしょう。全国的な梅雨明けが到来する頃です。

このころには、「稲がタコの吸盤のように大地にしっかりと根付き豊作になるように」と願ってタコを食べる習慣があると言われ始めています。これはスーパーのちらしのキャッチコピーです。恵方巻の習慣も当初、関東地方にはあまり盛んでなかったようです。タコの販売促進策も関西が仕掛けたのではないかと推測しています。

歳時記のある暮らし

クリスマス、ハローイン、バレンタインデーは欧米の習慣です。日本における農耕の歴史は古いです。欧米の風習をまねた取り組みも一巡したことでしょう。これからは四季にまつわる風土に合った行事を大切にしたいものです。今日は半夏生を取り上げたスーパーで買い物することにします。

 誘惑ゆうわく
   こわとし
     半夏生はんげしょう
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初夏の便り

このところ、気温はうなぎ上りです。

紅花か。

 

 

 

 

無人駅を特急が通過。

 

 

 

 

河川敷のいこいの広場。

 

 

 

 

画像から花の名前を検索するアプリはまだ、未使用。

 

 

 

チューリップが5輪。

 

 

 

 

色鮮やかです。

 

 

 

 

飛行機雲

 

 

 

 

ボランティアによって清められた無人駅。

 

 

 

 

歳時記と暮らし

新しい春

外は寒く天候としてはまだ冬なのに、春は新年を迎えるときに一度、使われました。そして、季節を分ける節分のときにもう一度、使われます。新暦、旧暦と入れ混じっており、めでたい言葉には誰でも寛容です。

節分はずっと前、生まれてもの心が付いたときから体験していましたが、恵方巻という行事は幼少の頃にはありませんでした。

恵方巻

恵方巻は関西から全国に拡散したようです。その年の歳徳神(としとくじん)がいる方向を恵方と呼び、その方角に向かって太巻きずしを丸ごと1本食べると事が成就するという風習だそうです。

今年の恵方は北北西です。先日、スーパーに出かけたら、フロアに大きな矢印マークが書かれていました。羅針盤の針のようなものが恵方角を知らせて、売り上げアップをもくろんでいました。

商業主義

戦後(これは年代により解釈が異なりますが、このブログでは一貫して第二次世界大戦)、欧米の文化が入ってきました。ハロウィン、クリスマス、バレンタインデーなど日本流にアレンジされながら定着したようです。

そこにはスーパーやコンビニの売らんかなの商業主義が透けて見えます。かつてはニシン御殿が話題になりましたが、つい最近、ノリ御殿と称する金ピカ豪邸をテレビで拝見しました。

昔は太陽との付き合い、月の満ち欠けなど歳時と関わっていた生活が季節ごとの習慣になっていましたが、冷蔵庫の普及や農産物の温室栽培などで歳時に基づいた風習・行事は少なくなってきました。

これに代わって、消費生活をリードするスーパーなどが新しい風習を拡散しています。そこには涙ぐましい努力が見え隠れします。従業員に過重なノルマを課して売り上げを達成しようと暴走しがちです。主任ーフロア長ー店長などそれなりの目標を提示させられ四苦八苦、青息吐息でしょうか。

アルバイトにも会社への忠誠心、貢献度などを喚起してノルマを課すのは行き過ぎと言えましょう。アルバイトによる動画や写真の異常な投稿が問題になっていますが、それは小売業だけの問題だけではないようです。

春を待つ

今が一年で最も寒い頃です。二月は如月(きさらぎ)の別名があり、さらに着重ねるという意味ですが、大寒が過ぎ雨水(うすい、2月19日ころ)を迎えることは、寒さもやわらぎ、雨が降りやすくなります。

春を待ち遠しく感じます。

 

松の内雑感

地球は回る

いつものように新しい年(丁酉・ひのととり)が訪れ、3ヶ日が過ぎました。今年は十干(じっかん)では丁(ひのと)で、十二支(じゅうにし)では酉(とり)です。

十干十二支を縮めて干支(えと)と言いますが、干支は十二支をいうことが多くなっています。

干支の種類は10と12の最小公倍数たる60種あり、60年で一巡する暦を還暦と呼んでいます。

干支については干支の不思議も参考にしてください。

このたびの年末年始は天候に恵まれてあったかい日々でした。歳時、ものづくり、ITなどについて雑感をまとめました。

技術の進歩

正月2~3日は、箱根駅伝を中心にテレビを観ました。はるか昔はテレビ放送もなく、車の普及はわずかで自転車で伴走をしていたようです。バイクによるテレビ放映もまだ短い歴史です。

駅伝テレビ中継局のホームページを見ていると、速報マップページが新設されていました。ここでは、時々刻々、変化する選手の走行位置をグーグルマップ上に表示していました。駅伝選手の詳しい情報を得るには、該当バルーンをクリックすると選手のプロフィールが表示されます。

オンライン表示のしくみ

上図のような表示はどのような仕組みになっているか興味があり、調べてみました。原理は車載ナビゲーターのようなものでしょう。車載NAVIが車の走行位置をGPS衛星から受信した場所で確認するのに対して、駅伝選手の走行位置は第三者に送信して再利用される点にあります。

目標物の現在地を的確に把握する商品はすでに多くあります。携帯・スマホのGPS情報や高齢者管理の徘徊センサーから始まり、探偵や警察が使用するGPS検知器などです。

徘徊センサーやスマホのGPS情報はバッテリーがある間、遠隔地に即時的に現在地を送信可能ですが、安価なGPS検知器は位置情報を内部メモリに蓄積して後で取り出せるようになっています。

現在地のオンライン表示法

テレビ中継局のホームページによると、選手の後方に付けている大会バイクが受信した位置情報をテレビ中継車に送信しており、その位置は概略であると記載されています。

バイクは選手の側に1台ずつ付いているわけでなく、送信タイミングも短時間かどうかは不明です。たとえば、7~10位グループに付けたバイクから代表の位置情報を得て、順位は見た目で決められているように見受けられます。

正確な位置情報を表示するには

正確な位置情報を表示するには、一人一人の情報を即時に管理機器に送れば改善されます。それにはGPS信号を受信して確定した各人の位置情報を即刻、管理機器に送るようにします。

自分の位置を正確に表示するだけならば、GPS機能付き腕時計が出回っています。

最新のデジタルカメラは無線LANやBlueToothを利用して遠隔地や10mほど離れたパソコンに写真や動画を送ることができます。

GPS機能付き腕時計にも送信機能が付加された商品がすでに存在すると思われます。ただ、各大学のすべてのランナーがそのような腕時計を装着してくれるかどうかです。

スポンサー名が入っているゼッケンをすべての選手が着けることを義務付けられているように、ルール化すれば解決に向かうでしょう。運動靴の底にチップ化した受信送信器を埋め込むことも可能と思われます。

今では渡り鳥の生態を研究するために足環、体力のあるヒグマやクジラには送信器が取り付けられています。

腕時計装着の促進策

国民がマイナンバーで管理される時代です。運用面を監視していないと個人生活が筒抜けになりそうです。駅伝に話を戻すと、すべてといっても過言ではないと思われますが、多くのランナーは時間計測用に腕時計をしています。

各人の識別コードを腕時計の中に持ち、それに加えて選手が通過する情報を中央管理部に送信して1㎞ごとのラップを運用システムが表示することも可能です。

上の図のようにモニタ画面に、表示ポイントを通過するチームのラップタイムを表示することができます。選手が通過するまではテレビの中継画像や地域から募集したコマーシャルなどを放映するのも一つの方法でしょう。

さいごに

駅伝の放映についての感想に終始しました。人工知能についての感想などは次の機会になります。

童謡・あめふり

紫陽花(あじさい)の季節

梅雨入り発表

ajisai3昨日4日の午前中までに九州、四国、中国地方で梅雨(つゆ)入りが、午後になって近畿、東海地方が梅雨入りしたとみられると各気象台が発表しました。

平年差では3~4日早く、昨年差では1~2日遅いようでおおむね、平年並みといったところです。

かつては、梅雨入りを明言したところ、カンカン照りが続き気象庁を困らせたことがありました。それに懲りたのか今では連続して雨が続くような日を選び、梅雨入りしたとみられるという表現になりました。

入梅の意味の変遷

kasa-ajisai梅雨入りのことを入梅(にゅうばい)と言いますが、かつては梅雨期間全体を入梅と言っていた気がします。

私が育ったところが田舎だったので地方特有の言い回しと勘違いして公言することは控えていましたが、某国営放送のアナウンサーからも同様な意見を聞き、全国的な使われ方であったのかと胸をなでおろしました。

今ではインターネット検索が手助けしてくれますので、自分の考えをまとめやすくなっています。「入梅」を検索すると『梅雨(つゆ)の季節にはいること。…また、梅雨の季節。』が見つかりましたので今でも梅雨の季節として使われることがあるようです。

紫陽花(あじさい)の花言葉

花のイラスト梅雨どきには紫陽花の花が咲き乱れます。鮮やかな色、とりどりの色が目を楽しませてくれます。光り輝く雨粒に自然の神秘を感じることがあります。

紫陽花の花言葉には好イメージ、険しいイメージの二面があります。好イメージには「元気な女性」「忍耐強い愛」「家族団らん」や「友情」などです。

険しいイメージには「移り気」「浮気」「変節」「冷淡」「冷酷」「無情」「高慢」などがあります。新婚さんにプレゼントするときにはこれらを理解しておくと友好なお付き合いとなりそうです。

フランス小話

フランスは好きな国ですが、この小話はフランスとは直接、関係ありません。最後はあじさいにまつわるエスプリの効いたおとなの話です。子育ても幼稚園年少の頃からは幼児期とは変わらざるを得ません。20~30代の若夫婦でも単身赴任を強いられることがあります。

人生で最もエネルギーを燃やす時期の話です。

新宿末広亭
新宿末広亭

長期単身赴任すると出張先から月に数度は交通費会社負担で帰宅することが保障されることでしょう。子育てとして子供とのスキンシップは大切ですが、大人のそれも重要です。

出張からの帰りは夜になることが多く自宅に戻ったときにこれからのスケジュールがわかると夫婦にとって好都合です。

サラリーマン生活の大半を単身赴任で過ごした父親は、同居することが少なかった嫁ぐ日の近い娘に、語ってあげたそうです。

「出張からの帰りの晩食卓にお椀を伏せて置いておけば、静かに就寝する」、「お椀を上向きに置いておいた場合は、一日の最後の仕事を夫婦でする」という合図にして、お前が寝付いたあとに元気を出したという記事を読んだことがあります。核家族における話ですが、大家族ではもう少し工夫が必要でしょう。

大人のスキンシップ

同様に、小さな子供に悟られることなく、子供が寝静まったあとの共同作業を「紫陽花」という暗号で示し合わせている夫婦の話をラジオで聞いたことがあります。漢字を音読みにするとその意味が浮かんできます。

これも子供が小さいときだけに通用する合図です。夫婦和合の日を「あじさい日」などといつまでも呼称するのはいかがなものか。セキュリティ度が最低と評価されるでしょう。