共存共栄は幻か

共存共栄策はあるか

いろいろな事件が発生します。かんぽ生命保険と日本郵便による保険の不正販売が明るみになり、行政処分を受けました。現場の人間に課するノルマがきつ過ぎて順法精神が欠落するほどのことだったのだろうか。

skaughh.comより

老若男女、親会社から下請け孫請けまで、上層部から一般社員までといった謳い文句で耳障りのよい言葉が躍っています。そのような共存共栄は果たして可能でしょうか。

分け合うパイの大きさはいつも変わらないのだから誰かに大きく分け与えれば誰かが割を食うのが当たり前です。親会社だけがあるいは会社役員だけが一人勝ちできる時代は終わっています。

物を小さくして儲ける

物を小さくして安易に儲けることが流行っています。この策は1~2度は通用してもそう何度もは通用しません。子供にねだられ「今度ね」、「次にね」と先延ばしはたびたびできません。

「社運を賭ける」などの言葉はたびたび使えません。モノを小さくしてしのぐのもそれと同一で禁じ手に近いのです。

その策「物を小さくして実質値上げして儲ける」方法は有史以来からあったことでしょうが、華々しく展開されたのは2002サッカーワールドカップ日韓共催のときでした。世界中から日本のあちこちにスポーツ選手やマスコミ関係者が訪れて盛り上がりました。

そして、宴の後に体験したのは薄くなったティッシューペーパーの箱でした。国をあげて騒いだどさくさ紛れに実質値上げされたのです。

弱いもの、深く考えない人から搾り取る策は後で反発を食らうでしょう。そこで大きく儲けて逃げ去る者もいますが、ほとぼり冷めるまでは次の手が打てません。

一時、広大な屋敷に住んでも末は狭い独房暮らしになり兼ねません。長い逃避行に耐え切れずずさんな行為に向かい勝ちです。

痛みを共有する

「チェンジ」の理念を掲げながらも目標を実現できなかった指導者も多いです。ただ、安易で子供だまし的な策は止めてもらいたいです。

「外箱を省いたティッシューペーパー」が安く出回っています。詰め替え用ティッシューペーパーも売られています。安くて良いものに通ずるこれらの方法は痛みをすべての階層が分け合うことにつながります。

何も考えずにすべての層が一律に共栄することはないと思われます。

教訓:多くの人を長きにわたってだまし続けることは難しい。

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