日本列島は東西に長い
全国的に梅雨が明け、夏本番となりました。沖縄の梅雨入りが5月16日ころ、梅雨明けが6月16日ころ、関東甲信では6月5日、7月28日、東北地方では6月13日、7月29日であり、全国的に通算すると梅雨の期間は約2ヶ月半の長さになります。
そのような有様なので、日本列島は東西に長いと言われます。国土の広さ、長さは控え目にそっと語りましょう。
極端なことが好きな方には、それでもアメリカのカリフォルニア州にすっぽり入る広さではないかと言われそうです。
プログラマーが開発した「国の本当の大きさが確認できる地図サイト、《The True Size Of …》」によると、メルカトル図法の弱点を勘案しながら、日本列島がかなり東西に大きいことを地図に重ね合わせて解説しています。
フランスの国土は日本の2倍近くありますが、東西の長さは日本の方が長いです。
先のカリフォルニアにすっぽり入ることを初めとして、「狭い島国にひしめき合って…」と言われ続けて悶々とした方は、上記サイトを見て溜飲を下げてください。
アクセントのある生活
常夏や極寒の地も住めば都と言われます。それはともかく置いておくとして、四季があると詩情豊かになることは間違いないでしょう。何の変哲もない風景が季節ごとに変化し彩りを添えてくれます。
暑さや寒さは《生きとし生けるもの》に試練を与えます。ぼぉっとしていると生きにくいと教えてくれ、何かを感じ動けば解決に向かうよと暗示してくれます。
暑気を払う
クーラーなどない時代に熱中症でバタバタ倒れたという記録は少ないと思われます。温暖化、ヒートアイランド現象などが熱中症被害に拍車をかけていることは間違いありませんが、せわしない現代人の生活様式が原因となっている面もありそうです。
日本人の古くからの生活は、打ち水や簾(すだれ)、グリーンカーテン、夕涼み、縁台、かき氷、花火、うちわ、ところてん、スイカなど涼しさを感じる生活に囲まれていたようです。そこには温度を直接、下げる工夫のほかにすべての五感に訴えて涼しさを演出したと言えるのではないでしょうか。
桃葉湯(とうようとう)
日本には風呂の文化が独特に栄え、体を清潔にする他に、癒しを求める傾向が強いと言われています。風呂の癒し効果は欧米にはない文化です。
日本の入浴文化に季節湯があり、菖蒲湯、ドクダミ湯、桃葉湯などがあります。私が育った田舎には辛うじて、端午の節句の時に沸かす菖蒲湯が残っているだけでした。
桃葉湯は桃葉風呂とも言われ、《くらしを楽しむ七十二候、広田千悦子著》には桃葉を集めて10分ほど煮るとあります。桃葉湯は江戸時代には暑気払いとしてたいへん親しまれた風習だそうです。
たまには俗っぽくと思って、榎本其角の俳句をお届けします。
右の句は男ながらの大胆さで夕涼みをしている様を詠ったと思われ、男尊女卑を表しているとの声が聞こえてきます。
どうして、どうして現代女性はたくましいです。《扇風機で遊ぶ女性》で検索すると様々な涼む姿が出てきます。
中には痴態と呼べるものもあり、伏字にしなければ、とても当ブログには載せられません。http://blog.livedoor.jp/waXXXXXX/archives/XXXXXXX.htmlなどです。
興味のある方はご自分で検索し、暑気払いのつもりが熱くならない程度にどうぞお楽しみください。
掃除、洗濯など自動化が進み、余裕が生まれ、余暇に費やす時間がたっぷり生じました。食生活も改善され、太り気味が増え、エアロバイクダイエットが盛んのようです。
数百年前は川に洗濯に出かけ、粗食のあまり肥満体は皆無に近かったでしょう。
車にたとえて、アクセルとブレーキを同時に踏まざるを得ない現代文明は最適とはとても言えません。
時代が進み、ボランティア活動もうわべだけだったものがしっかり根付いてきました。何千年と続いてきた暑気の文化を廃らせるは惜しいです。
桃葉湯については、先の著書のほか、【季節湯のススメ】夏の土用丑の日は、暑さをうち払う「桃葉湯(とうようとう)」でさっぱり爽快!を参照させていただきました。