再利用のすすめ

時間に余裕が生まれている

日本も高度成長の前までは衣服に継ぎ(つぎ)を当て繕いして着ていたものです。

ものを大切に使い再利用は当たり前でした。そして新年を迎えるときに新しいものに切り替えました。

社会は工業産業化が進み、繕う手間と働いて労金を得ることを天秤にかけ始めました。日本国中で働く場所と賃金を得る手段が提供され、継ぎを当て繕う習慣は廃れていきました。

消費者は王様


「消費は美徳」はもう古い?|「NHK放送史」から

消費は美徳ともてはやされ、ゴミに埋め尽くされる生活が始まりました。

やがて行き過ぎに気づき「限りある資源」「地球環境の限界」が叫ばれ始めました。

先進国では人口減で人手不足が問題視されていますが、地球的には人口増加であり食料を巡って争いが懸念されています。

本来食べられるのに捨てられてしまう食品ロスも取りざたされています。

食料不足を救うには昆虫を食料にする案が検討されているほどです。贅沢を控えることは必須であり、過去の生活に学ぶことが必要になるでしょう。

贅沢は心で決まる

贅沢は心が決めるものです。寝る間も惜しんで高給を得ても病気になっては本末転倒です。

限りある資源を再利用しませんか。ひと頃、国連で『もったいない運動』が展開されたことがありました。

布の端切れを集めてパッチワークに仕立て上げることができます。

躍動的な世代ですがジーンズにわざわざ破れを入れています。再利用を高らかに謳って衣服に継ぎを当てて新しいファッションを開拓してみませんか。

さいごに

先月、ある保養所を訪ねました。高度成長期直前に建てられた建物のようで壁などに亀裂が見られましたが懐かしくホッとする雰囲気がありました。年が明けると閉鎖が予定されているようです。

日本も豊かになる前は福利厚生と言えば保養所、観劇会、運動会などを催し会社が家族のように振る舞う機運がありましたが時代の移ろいで保養所も閉鎖の憂き目になるのでしょうか。

 

室内は丁寧に補修がなされていて、障子の破れは昔ながらの花形に切り取られた紙で繕われていました。若者が障子に触れることは少なくなりましたので写真に納めました。日本の文化の一端を記録に残します。

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