古いものを大切にする心を育みたい。その一方で発展途上者にとっては、大胆に新しいことを導入していかなければなりません。車に搭載するETCはその代表例でしょう。ETCを搭載していない車は、高速料金の割引を受けにくいです。
スイカが普及し始めたとき、改札口は切符利用者よりもスイカ利用者に便利になっていました。万事、運営者側の都合で進められます。明治の文学者は「意地を通せば窮屈だ」と言っています。ならば長いものにも巻かれましょう。
商売をしていくに当たり、廃(すた)れていく場面に身を置くよりも右肩上がりのものに接している方が安全です。似ていますがブームに乗って大儲けし、ブームの終焉で商売も「The End」ということもままあることです。
ところで、趣味や道楽は散財が大きいほど評価が高くなります。かつて趣味といえば、英会話、囲碁、ゴルフ、民謡、ピアノなど時間とともに技量が上達して将来、身が立つようなものが盛んでしたが、経済発展が進んだ後はホエールウォッチングなど道楽っぽい趣味がもてはやされるようになりました。
ガツガツ、大忙しははやらなくなりました。 新しがり屋のスタンスは、技術は最新、趣味は重厚。『温故知新』でしょうか。