日別アーカイブ: 2018-01-05

進化と人間の幸福

科学の進歩とうぬぼれ

技術や医学の進歩は必ず幸せをもたらすと長い間、信じ続けてきましたが「梅棹忠夫」の著作に触れて、そうでもないぞと思い知らされました。

身近かな例では、伝染病の予防薬や治療薬・抗菌薬の開発は健康対策に大きく貢献しているので、化学・科学の発展は無条件で人間に幸せをもたらしていると考えがちです。

科学の発展により、細菌兵器、原爆などの大量破壊兵器以外にも様々な問題が噴出しています。人生は長く複雑です。だから僧侶、牧師、哲学者に教えを乞うことになります。

科学の進歩と人類への貢献はひとまず置いておくことにします。

技術進歩の一例

駅のホームから目の不自由な方が転落する事故は後を絶ちません。ホームドアの設置はまだ、限定的です。JR山手線はだいぶ前に設置されましたが経営的に余裕のない路線へは設置はゼロに近い状況です。

電車の車両数、ドア数(1車両当たりのドアの数)などに違いがあり、ホームと発着する車両との同期を取ることに難しさがあるようです。

電車がホームに入ってきて止まった位置の前のホームドアが開くように制御されなければなりません。

これを制御するホームドアはかなり高額な装置になっていたところ、電車のドアにQRコードを貼り付けてホームドア側のカメラで制御するシステムを開発し、小予算で安全性に貢献できるというニュースを目にしました。

QRコードを追いかける

QRコードの活用で、各駅にホームドアが設置されるようになれば、安全な鉄道利用におおいに寄与することでしょう。

以下の8枚の図は、URLアドレスのQRコードを時計方向に30度回転させ、検出する位置により、デコード解析が成功するかどうかを調査したものです。

項番 解析:成功・失敗
0 -71 -40
1 -81 -50
2 -91 -60
3 -101 -70
4 -111 -80
5 -121 -90
6 -131 -100
7 -141 -110

考察

8個のテスト結果から判断すると、検出位置により期待した結果が得られるものとそうでないものがあります。スーパーのレジなどでは正しい検出が得られるまで繰り返すことにより、問題を解決することができます。どの場合も再現性があるので状況に応じた対策が得られるでしょう。