最大公約数を図で理解

最大公約数とは

最大公約数とは、複数の整数において共通する約数の中で一番大きい数のことを言います。前回の最小公倍数は対象となる数を整数倍したときの現象を考えましたが、今回は数を構成している約数について考えます。

最大公約数を筆算で求めるには、共に割り切れる数で割っていき割れなくなるまで繰り返して、割り算に用いた除数の積が求める値になります。12と30の最大公約数を求める例を左に挙げました。

ここではそれぞれ対象となる約数の中から抽出した共通の約数のうち、もっとも大きな数を最大公約数とする方法を図で説明します。

ユークリッド互除法による算出

値が大きな数の最大公約数を求めるとき、ユークリッドの互除法が便利です。

図に示したように2つの数で割り算をし、前回の除数を余りで割ることを繰り返し、余りが0になるまで続けて最後の除数を最大公約数とする方法です。

最大公約数の実際例

日常生活において、最大公約数は複数の立場の中でどちらにも通用するような状況にあるとき、最大限の効果を生むような場合に使われることがあります。ここでは12と30の塊があり、2つの塊でなるべく大きな塊に分割するする例を考えてみます。

両者は偶数であり、2ずつまとめると前者は6、後者は15のグループになります。3でも分割できます。もっと大きな6はどうかというとこれも問題ありません。30の塊はまだ余裕がありますが、12の塊では6が限界です。この辺りで手を打つことになるでしょう。

このように最大公約数は2つの塊を同一の数で等分割する際、なるべく大きい数を割り当てる問題にたとえられます。最大公約数を図で理解してみましょう。

最大公約数を動的表示する

最大公約数を動的表示するには下のメニューの中から●の付いた項目を順にクリックして最大公約数の意味を理解しましょう。再試行の際はブラウザの↻再読み込みボタンをクリックします。

最大公約数の研究©Aidesign,2019 ver0.02
12と30の最大公約数を求める
それぞれの公約数を算出
 共通公約数を選択
 最大公約数を決定
 グループに整列
12 30

 

動作の説明

  1. それぞれの公約数を算出
    数は複数の約数から成り立ちそれらを公約数と呼びます。両者の公約数は割り切れる数で割って求めます。それらを別々に挙げます。
  2. 共通公約数を選択
    挙げられた両者の数のなかで共通する約数を抽出します。
  3. 最大公約数を決定
    その中から最大のものを確定します。
  4. グループに整列
    2つの塊を最大公約数で分割して整列します。

 

庶民の幸せのひとつ

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