新しいことへの対応
新しいことを進めていくには、現在のものが最高と決めつけてはなりません。悪女の深情けのごとくずるずると現状肯定がいいとは言えません。
思い入れを強く持たず、多くの人に認められてはいないが良いものなら評価するという態度が大切のようです。伸びしろがある、活きがイイなどアナログ的な評価をも加味したいものです。
ウェブサイトは刻々と進化しており、手を抜くとすぐに時代遅れになってしまうものです。週刊誌はじっくり、新聞は迅速、テレビは敏速、ラジオは即刻といった感じですが、インターネットは疾風迅雷でしょう。
インターネットは印刷機、輪転機、テレビカメラ、通信装置などを必ずしも必要とせず、自在性、即効性を発揮して多くの人々に訴え続けます。そのため、新しいことへの対応は避けられません。
いずれ菖蒲か杜若
「いずれあやめかかきつばた」ということわざは、どれも美しくて優劣をつけがたい様を表しているのでしょうか。無料ウェブブラウザも百花繚乱、いいものがたくさん、そろっています。ウェブ制作に携わっていると単に好みで利用するというわけにはいきません。
軽くて使いやすく多くの人々に利用されていることの他に、最新あるいは将来の機能がサポートされているかが採用の基準になります。
Chrome拡張機能の感想
無料ウェブブラウザを使っての感想は、Firefox,Chrome,Operaに食指が動きます。ビデオキャプチャーをHTML5とJavaScriptを用いて自前で処理するべく調査したところ、キャプチャー機能は上記の3ブラウザが先陣を切ってサポートしています。ブラウザの多くはオープンソースとして公開されているChromiumをベースにしています。
ブラウザを採用するには、拡張機能(アドオン)が備わっているかが判断材料になります。
ここからはChrome拡張機能について、判ったことを記録に残します。
Chromeの「拡張機能(Extensions)」とは、「基本のChrome機能に使いやすさを目指して強化された追加プログラム」と言えます。
追加されるプログラムは、JavaScriptやHTMLなどのWebの技術によって記述され、Chromeに追加インストールされると、Chromeの一員として実行され、基本Chromeにはない付加価値の高いさまざまな機能を実現することができます。
初期から現在に至る経緯
当初、グーグルが開発したChromeには誰でも自由に拡張機能が可能でしたが、Chrome33以降、不安定な動作をする機能が追加されてウェブブラウザの信頼性が低下することを避けるために、追加元はグーグルウェブストアに限られるようになりました。
グーグルウェブストアには誰でも投稿することができ、そこから拡張機能をほとんど無料でインストールすることが可能です。ごくわずかながら有料になります。
しかし、デベロッパーモードにするとデベロッパーが自在に拡張できますが、実行時に左のような煩わしい警告メッセージが間断なく出力されます。
そのメッセージ出力を抑制するには、グループポリシーエディタを使いますが、Windows10Proでない場合は思い通りにいきませんでした。
Chromeには4つのチャンネルがあり、デベロッパー向けのチャンネルを利用すれば、それらのメッセージ出力を抑えられそうなことがわかり、DEVチャンネルを採用することにしました。
DEVチャンネルChrome
Chromeブラウザには通常のリリース版の他、開発用のチャンネルが下図に示すように3つあり、特に後半の2つは開発者向けとのイメージが濃いです。
最後に
一週間に一度、更新されるデベロッパー向けのDEVチャンネルChromeを採用して、うざったい警告メッセージを抑制する方法を取り上げましたが、完全にきめ細かく警告メッセージ出力を抑えることは無理なようです。
canaryチャンネルにすると正規版との並立が可能になるので、開発用にはcanary版を使い、初回の『デベロッパーモードの拡張機能を無効にする』の問い合わせにはキャンセルと応答し、このブラウザをシャットダウンまでメモリ上に常駐させて利用するようにすれば、思い通りにメッセージ抑制が可能になり、実用上、最適と判断しました。